前田敦子、性被害を描いた主演作に「かわいそうな人だと見てほしくない」
日刊SPA! / 2024年2月20日 8時51分
前田敦子さん
2005年の12月8日に、秋葉原のAKB48劇場グランドオープンの舞台に立ってから、20年目の年に入った前田敦子さんにインタビュー。
トップアイドルとしての栄光の日々は、皆の知るところ。にもかかわらず、現在“もとアイドル”の肩書きを意識させずに、俳優としてキャリアをまい進し、求められ続けている前田さんは、そもそもAKB48に入った当初から「俳優志望」だった。そんな前田さんが、本当の意味で強く「役者になりたい」と思った“映画界との出会い”を語った。
さらに、辞めてみて改めて知った「アイドルの影響力のすごさ」にも触れた。
また『幼な子われらに生まれ』などの三島有紀子監督が、自身の受けた性暴力被害をモチーフにオリジナル脚本で挑んだ作品であり、前田さんが主演を務めた公開中の映画『一月の声に歓びを刻め』への思いも聞いた。
◆歌って踊るのは違うかなと思っていた
――芸能デビューから20年目になりますが、前田さんは最初から演技をやりたかったとか。
前田敦子(以下、前田):芸能界への憧れはありました。でも歌って踊るのは違うかなと。お芝居は小さなころからドラマを見ていて好きだったこともあって、「挑戦できるかもしれない、1回ぐらいはやってみたい」と思っていました。大きなきっかけは12歳のときです。初めてスカウトをされて、そこから強く思うようになりました。でもその時は「2年くらい待って欲しい」と言われて、本当に置いておかれました(笑)。
――そこから改めて連絡が来たんですね。
前田:AKBのオーディションを受けてみないかと。その方に声をかけられなかったらAKBには入ってなかったですし、そういったことも考えてなかったです。
――自分では応募しなかったですか?
前田:絶対に応募できなかったと思います。そんな勇気はありませんでした。でもオーディション募集要項を見てもらうと分かるんですけど、最初にAKBに応募したときは、「秋葉原に劇場ができるので何かやります」といった内容だけだったんです。歌って踊りますなんて書いてなかった。だから私は、お芝居をすることもあるかもしれないというところに希望を託して応募したんです。そしたらアイドルになりました(笑)。
◆映画界の皆さんが「こっちにおいで」と言ってくれて
――その後、俳優業へと場を移しましたが、お芝居に関してもいわゆる王道エンタメ街道に行くという道もあったかと思います。でも前田さんは、作家性の強い監督さんと組むことも多いですね。
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