『R-1グランプリ2024』採点分析。コントかフリップ芸か…“ネタ時間4分”で分かれた明暗
日刊SPA! / 2024年3月10日 15時55分
ファイナルステージに駒を進めたのは、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、吉住の3人(イラスト/まつもとりえこ)
3月9日午後6時30分から放送された『R-1グランプリ 2024』(カンテレ・フジテレビ)。今年で第22回を迎えた大会は「芸歴制限撤廃」と大きくルールを変更し、過去最多の挑戦者で盛り上がった。『M-1グランプリ』『キングオブコント』など有名お笑い賞レースの採点結果を分析してきたお笑い好きテレビっ子・井上マサキ(@inomsk)が、『R-1グランプリ 2024』を解説、お笑いを愛するまつもとりえこ(@riekomatsumoto)がイラストを担当します。
◆序盤の大波”がR-1グランプリにも
「おかえりなさいって言われたけど、締めだしたのはそっちじゃん」
1本目を終えたルシファー吉岡は冗談交じりにそう言った。突然「芸歴10年以内」という制限がかけられてから4年。芸歴制限が撤廃された『R-1グランプリ 2024』には、堰を切ったように過去最多5457人がエントリー。ファイナリストもベテランからアマチュアまで幅広い顔ぶれとなった。
その混戦から抜け出し22代目の王者となったのは、温水プールで石川啄木と出会い(嘘)、モーニング娘。になるはずだった(嘘)、芸歴20年で初出場の街裏ぴんく! 激戦となった今大会を、審査員の採点から振り返りたい。
審査員は前回に引き続き、陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウの5名。ファーストステージは1人100点満点で採点し、上位3名が最終決戦に進出する。
まず採点表で目に付くのは、序盤の高得点の多さ。2番手のルシファー吉岡と、3番手の街裏ぴんくに多くの審査員がこの日の最高得点を付けている。トップバッターの真輝志も合計で4位となる高水準だ。
思い返すと、昨年の『キングオブコント2023』はトップ(カゲヤマ)と2番手(ニッポンの社長)が、『M-1グランプリ2023』はトップ(令和ロマン)と3番手(さや香)がファイナルに進出し、令和ロマンに至っては優勝を果たしている。3番手までのうち2組がファイナルに進出するという”序盤の大波”が、R-1グランプリにまで波及しているのはいったい何の因果だろうか。
◆「ネタ時間4分」の明暗
その因果を説明できるとしたら、ネタ時間の拡大にあるかもしれない。今大会は決勝のネタ時間が、3分から4分に増えているのだ。ネタ時間が4分になるのは、佐久間一行が優勝した2011年以来13年ぶりのことである。
この記事に関連するニュース
-
街裏ぴんく R-1優勝の裏に笑福亭鶴瓶の言葉「ベタもできるようにしときや」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年5月19日 11時50分
-
R-1覇者 街裏ぴんくは嫁の「一般社会じゃ絶対無理やからお笑いで稼いでこい!」に救われた【特別インタ後編】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月18日 9時26分
-
街裏ぴんく、芸人として苦節20年…R-1を制した唯一無二“虚無漫談”の裏側に迫る【特別インタビュー前編】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月17日 9時26分
-
街裏ぴんく、なぜかライバル視されていた芸人告白 漫談家として“雲の上の存在”なのに…
マイナビニュース / 2024年5月16日 19時30分
-
漫談が天職 トガり続ける街裏ぴんくのウケるもスベるも自己責任の心地良さ【今週グサッときた名言珍言】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月5日 9時26分
ランキング
-
1岩城滉一 宇宙旅行用に支払った930万円、計画頓挫で払い戻しなしもそれ以上戻ってきた理由明かす
スポニチアネックス / 2024年5月19日 6時46分
-
2和田アキ子 水原一平被告の出廷時の車のナンバーに「私これも許せない!」
東スポWEB / 2024年5月19日 12時56分
-
3【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
NEWSポストセブン / 2024年5月13日 7時15分
-
4吉川愛、愛犬との「キス」ショットにファンもん絶!「破壊的に可愛いです」「なんて愛おしいんだ」
スポーツ報知 / 2024年5月19日 7時24分
-
5石原さとみ 母として37歳新境地 産後の抜け毛に体の崩れ生かし出産後初の主演作
日刊スポーツ / 2024年5月19日 8時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください