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ラブホ清掃員が明かす“神客”の意外な正体。部屋を使用した形跡が一切ない理由は…

日刊SPA! / 2024年3月27日 15時54分

「高齢者というか、年齢が高めのカップルが多数いるんです。実際にはカップルかどうかわかりませんけれど……。平日に高齢者のカップルがいなかったら、土日や夜間に満室になるラブホでも経営難になるでしょうね」

 また、高齢者のカップルには、若者にはない“すごい一面”があると、前田さんは打ち明ける。

「高齢者はタッチパネルが苦手なので、スタッフが必ず呼ばれるのですが、対面式のフロントでも、誰かと乗り合わせたエレベーター内でも、顔を伏せたり恥ずかしがったりすることがないんですよね」

 若いカップルのような恥じらいを持っておらず、むしろ堂々としているそうだ。

◆「“衛生サック”が足りないから持ってきて」

 高齢者のカップルはポイントカードも持っており、“〇時までに入ればワンドリンクにモーニングが付く”などのプランにも妙に詳しいという。そして、何よりもフロントへの連絡が多い。

「あ、ごめんね。“衛生サック”が足りなくなったから追加で……」
「衛生サック……?」

 受話器を持ったまま固まる前田さんに、ベテランの先輩が横から口を出す。

「避妊具のことよ! まったく部屋に3個も置いてあるのに……。持っていってあげて!」

 現在、医療福祉関係の仕事をしている前田さん。そんな学生時代のバイトのおかげか、高齢者の性に関して免疫ができたという。

「施設の高齢者さんを車に乗せてラブホ街を通るときは、『この派手な建物は何をする場所なの?』と聞かれることもありますけど、落ち着いた対応ができますね」

 前田さんは、稀に高齢者から“連れ込みホテル”などというフレーズが飛び出すと、ラブホでバイトしていた頃が懐かしくなると目を細めるのだった。

<取材・文/資産もとお>

―[ラブホの珍エピソード]―

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