7年かけて貯めた「1500万円の開店資金」が1年で台無しに…ラーメン屋店主が犯した“たった一つの失敗”――仰天ニュース・大反響トップ10
日刊SPA! / 2024年3月28日 15時45分
◆「飲食店ならではの問題」に直面
思っていたよりも安い資金でお店を始めることができたそうです。しかもその物件は、飲み屋や商業施設もある繁華街で人通りも回復していました。ただ、意外な問題に直面したそうです。それが、害虫だったとか。
「飲食店を営業する上で、ゴキブリやネズミなどの問題はどうしても付きまとうもの。自分も、開店前にはしっかりと害虫駆除の業者に入ってもらって対策はしました。ただ、夏だったこともあって、ゴキブリやコバエなどが調理場で頻繁に発生していた。あと、繁華街だったこともあって他の飲食店から出るネズミにも苦労しました。結果的に害虫駆除だけで、結構なお金を使うことになってしまいました」
◆「人の口に戸は立てられぬ」で…
しかも、飲食店としては最悪な“事件”も引き起こしてしまいます。
「営業中にゴキブリを見たというお客さんが出てしまったんです。飲食スペースではなかったですが、トイレで見たとのことで気持ち悪いからと食事をせずに帰ってしまい……。その影響からなのか、客足も徐々に減っていき……。小さな繁華街なので、噂はすぐに広まりますからね。仕入先の八百屋さんにも、『ゴキブリが出たって噂になっているけど、平気か?』と心配され、噂はかなり広まっているんだなと実感しました」
思い悩んだ久能さんは、開業時にお願いした害虫駆除業者に相談したそうです。
「お店自体が古かったのもあり、もしも完全に害虫をいなくするにはかなりのリフォームをしないといけないという話で。開店したばっかりで資金を使いたくないところでしたが、仕方ないとリフォームも検討していました。ただ、そんな時に原料高や電気料金の値上げなども重なって、資金繰りがかなり狂ってきた。このままだと、悪評もついてしまったし頑張ってもあと数年で資金が底をつくかも知れなくなってきた。まだ余裕があるうちに撤退しようと、1年も経たないうちにお店を閉店することにしました」
◆修行先に出戻りすることに…
間接的とは言え、害虫問題で閉店せざるをえなくなった久能さん。現在は、体制を立て直すために、元いた修行先で雇ってもらっています。
「安いからといって手軽な物件でお店をオープンしたのは間違いでした。まあ、原料高や光熱費の問題もありますが、しっかりと害虫にまで気をつけられなかった自分が悪いわけです。ひとまずは、僅かに資金も残ったので、もう一度自分の夢を叶えるために、心を入れ替えて修行をしています」
さまざまな要因で厳しい営業を続ける中、害虫という天敵とも戦わないといけない飲食業界。ゴキブリやネズミを根絶やしにはできないだけに、飲食店を経営している人たちには、永遠の課題になりそうだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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