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「自分も育児にかかわりたい」夫の提案に妻が猛反対…男性育休「取りたくても取れない」パパたちの悲鳴

日刊SPA! / 2024年4月2日 8時51分

◆妻が夫の育休に反対していた理由

 自分の両親にも奥さんの両親にも同じようなことを言われ、育休の取得を諦めてしまった桐山さんだったが、自分のなかでの優先順位を変更。残業などもなるべく減らし、つわりが酷かったA子さんの代わりに、家事全般を担当するようになっていった。

「家事にも慣れてきた頃に、A子が出産のため入院。僕はA子に代わり、オフシーズンの衣類や普段は使わないものを保管しておく倉庫のような部屋も掃除し、少しでもホコリを減らしておこうと思ったのです。でも、これがいけなかった…。いろいろと出てきたのです」

 いままで桐山さんが足を踏み入れたことのなかったその部屋の奥には、ブランドのカバンや靴が袋や箱に入ったまま、布や物で隠すように置かれていた。そして、残高の少ない預金通帳や借金の督促状なども次々と発見することに…。

「そして、妻の散財が発覚。800万円近くあったはずの貯金は残り数万円となり、150万円もの借金をしていることを知りました。それを僕の両親に相談したところ、両親も大激怒です。そして、妻が僕の両親に育休の取得を反対するよう懇願していたこともわかりました」

 A子さんは、「悠生が私に気を遣って育休を取ろうか悩んでいる。悠生には支えてほしいけれど、子どもや将来のためにも、いまは貯金をしておきたい。お父さんやお母さんからも説得してほしい」と頼み込んだのだという。

「妻を問い詰めたところ、『給料やボーナスが減ると返済できなくなるから、悠生の両親や私の両親にも口裏を合わせてと頼んだ』と白状したのです。赤ちゃんと楽しく過ごす計画が崩れただけでなく、このような形で妻の裏切りを知ることになり、とてもショックでした…」

 その後、夫婦関係はギクシャク。何度も修復を試みたが、心に溝ができてしまい離婚したという桐山さんは、「夫婦の価値観は大事だし、貯金額を把握しておくことも大切。それに、育休など家族のイベントについては普段から話し合っておくべきですね」と話してくれた。

◆卑怯な上司と時代錯誤な職場に奪われたチャンス

 矢作文則さん(仮名・29歳)は、大学卒業後に就職した会社で妻H美さん(27歳)と知り合い、入社からわずか一年足らずで結婚。結婚を機にH美さんは転職し、それから数年間は、お互いに仕事に集中して貯金に力を入れた。

「貯金も増えてきた頃、お互いに『そろそろ、子どもがほしいね』と話すようになりました。そして、男性が育休を取ってもおかしくない時代になってきたし、妊娠がわかった時点で上司にも相談して休みを取ろうという話になったのです」

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