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小林製薬“紅麹ショック”で株価急落も「新NISA購入ランキング4位」の謎。投資のプロはこう見る

日刊SPA! / 2024年4月5日 8時50分

 もうひとつ驚いたのは、大手ネット証券が発表する新NISAで個人投資家が購入したランキングに、紅麹問題で急落したのちに、初めて小林製薬が4位にランク入りしたことだ。

◆少数保有していた筆者は“ナンピン買い”を選択

 小林製薬は個人投資家が好む、高配当銘柄ではない。

 年に2回、株主優待で5000円程度の製品を選べるというものがあるくらい。それ以外の配当利回りは、株価が大きく下がったあとでも2%程度だ。PBRは2倍、PERも18を超えている。

 いわゆる指標などからはお宝銘柄では決してない。それが、人気銘柄になったということは、個人投資家は今の株価であれば、キャピタルゲインの利益があると目論んだとしか思えないのだ。

 私自身は、それまで小林製薬は少数保有をしていた。株価急落でも損切りなどせずに、今回の下落でナンピン買いをした。

 もちろん、健康を害しておられる方には謹んでお見舞いを申し上げるが、果たして、不透明感ばかりの紅麹問題に翻弄される小林製薬はどうなるのか? 大変興味深いところである。

※株式投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。

<文/佐藤治彦>

【佐藤治彦】
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『つみたてよりも個別株! 新NISAこの10銘柄を買いなさい!』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』、『安心・安全・確実な投資の教科書』など多数 twitter:@SatoHaruhiko

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