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口臭と舌の状態でわかる「病気のリスク」。15年間で5000人の口臭を嗅いできた歯科医に聞いた

日刊SPA! / 2024年4月16日 15時54分

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謎の痛みやめまい、ふらつき。年齢を重ねると増えるそれらは大病の前兆かもしれない。体が発するサインを見逃すことなく、原因を初期段階で摑むにはどうすればいいのか。各ジャンルの名医たちが「意外な前兆」とその対処法を伝授する!
◆舌を見れば病気リスクがわかる!?

自分の口や体から発する臭いが大病の前兆になることも。「自分では気づきにくいが口臭と病気の関係は深いです」と語るのは、歯学博士の中城基雄氏。15年間で5000人の口臭を嗅いできた氏によると、危険な口臭は20種類ぐらいあるという。

「血流の中にケトン体が溶け出していることで発生するバナナ臭は、糖尿病やメタボのサインです。一方で、無理な減量で栄養失調症になっているときは血流に脂肪酸が増えて、天ぷら油臭がするのが特徴ですね。ほかにも、腎臓の機能が低下すると血流にアミン体が溶け出して、魚を発酵させたような臭いがする『魚臭症』という病気もあります」

口臭に加えて、舌の状態を確認する「舌診」からも病気を判断することが可能だという。

「生活習慣にしたいのは、朝に歯を磨くときに鏡で舌を見ること。実は起床直後の舌が、その人の体調を表しています。舌の色や形状、苔の有無など普段と違う変化が出ていたら、それは体から出ている危険な信号かもしれません」

ほかに、自分自身でヤバい臭いをかぎ分ける方法も。

「家に帰ったら、ゴミ袋に着用した衣類を入れて口を縛り、一晩たったものを嗅いでみる。もし鼻をつくような不快な臭いがしたら、体調を疑ってみるべきだと思います」

◆「皮膚ガス」が体調の変化を示すことも

また、口臭だけでなく皮膚からは「皮膚ガス」と呼ばれる気体が発せられており、それが体調の変化を示すこともある。体臭と病気に関する研究をしている関根嘉香氏が話す。

「体臭は汗や皮脂の分解によって起こりますが、血液中にたまったガスが皮膚から出てくることが研究によって明らかになっています。たいていはアンモニア臭で、これは洗ってもなかなか落ちません」

この皮膚ガスは自分ではなかなか気づかず、大病に繫がる恐れがあるという。

「足の裏からは最もアンモニア臭が発生する傾向があるので、足を洗ってもアンモニア臭がする場合は肝臓疾患やうつ病が疑われます。もう一つ、キャベツが腐ったような臭いの皮膚ガスもストレスがたまってメンタルに支障が出ている前兆です」(関根氏)

普段から自分の臭いに敏感になったほうがよさそうだ。

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