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“親が子をプレゼンする”婚活パーティが盛況も…“本人不在”の婚姻に潜む歪な問題点

日刊SPA! / 2024年4月26日 8時52分

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 マッチングアプリ全盛の時代、6組に1組がアプリの導きで婚姻関係を結ぶといわれる(ゼクシィ調べ)。そんな現代においても、お見合いによる結婚を望む人は一定数存在する。だが近年、特殊な形態のお見合いが話題を呼んでいる。親による「代理お見合いパーティー」だ。
 男女それぞれが自己紹介などを行い、話すなかで相性を見極めて連絡先を交換する――という流れは従来のお見合いパーティーと何ら変わらないが、そこにいるのは70代、80代になろうとする高齢者。これは、本人不在で親たちだけで進められるお見合いパーティーにほかならない。

◆子ども抜きで結婚を急かすのは親のエゴ?

 こうした代理お見合いパーティーは全国各地で行われ、今やちょっとしたブームにさえなっている。子の性格を熟知した親が見定めた相手であれば、結婚後のトラブルも少ない。何より、義実家との関係性が先に構築されるため、互いに円満でいられる可能性が高い――との説明に、なるほどと首肯しかける。

「子どもを抜きにして縁談を進めようとする親の根底には、所有愛が潜んでいる場合が往々にしてあります」

 そう警告を鳴らすのは、マザコン問題解決コンサルタントとして多くの家庭問題を解決に導いてきた遊歩氏だ。

「確かに、そもそもお見合いは、家制度を維持するため、お互いの家の親が子どもの意向とは関係なしに縁談を進めるものでした。しかし家制度も崩壊した現代で、親が子ども抜きで結婚を急かすというのは、自分が子どもを所有し、望む相手と結婚させようとするエゴに他なりません」

◆親主導で進んでしまった場合、何が起こるのか

 子どもを所有物にする親が、結婚相手を決める。その意図は、たとえばこんなところにあるのだと遊歩氏は指摘する。

「親の側に正常な母性が育っていない場合、“見捨てられ不安”というものがあります。子どもが成長していくのは嬉しい反面、自分を見捨てて遠くへ行かないでほしいと思っているのです。つまり、子離れできていない。だから、自分が望む相手と結婚させて、老後の面倒を見てほしいという願望があるわけです」

 そうした親には、こんな心理が透けて見える。

「親の側は、子どもにとって良いことをしたと思っているはずです。『私がお膳立てしてあげた』くらいに思っているでしょうね。実際、親主導で進んだ婚姻は、さまざまなところに影響をもたらすでしょう。たとえば孫が生まれれば『自分たちが命名して当然』といってくるかも知れません。孫にまつわるあらゆるイベントの様式も、祖父母という立場ででしゃばる可能性が高いでしょうね」

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