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令和の虎で元ホスト・桑田龍征は借金80万円から、いかにして年商30億円を築いたのか?

日刊SPA! / 2024年10月30日 8時46分

桑田:そうかもしれませんね。ただ、大学4年で初のホストクラブ「LEVEL2」を出店、それから2年足らずでNEW GENERATION GROUPを立ち上げることができましたが、グループ化当初は波乱続きでした。

水野:そうだったのですね。うまくいかない理由は何だったのですか?

桑田:理念やビジョンも固まっていなかったので、「絶対にここで働きたい」という人が全然いなかったからですね。お金や人のトラブルも増え、「このグループが嫌いなら辞めてくれ」と言ったら、本当に辞めてしまったホストも多くいました。その結果、2店舗潰しましたし、育て上げた幹部も失いました。

 グループを立て直すにあたり、残った人間で真剣に話し合いました。その結果、「ビジョンや理念を理解、共感してくれる人のみ採用する」「理念浸透のため、コーチング研修をしっかり行う」「Webマーケティング、YouTube戦略を立て、実行する」、そしてなにより「売上に貢献する人がきちんと評価される報酬設計にする」という方向性が決まり、やり切りました。

 その結果、強固な組織をつくり上げることができたのだと、今では失敗にも感謝しています。

◆◆「仲間」を重んじる精神が人を呼び、人をつくる

水野:ホストクラブの事業の立て直しと時を同じくして、武田塾のFCにも加盟されたのですよね。創業者の林尚弘さんとは面識があったのですか?

桑田:林さんとは24歳で共通の知人を通して出会い、29歳で再会しました。同じ大学生経営者で同世代だった林さんが、出会った頃は2校だった武田塾を100校まで拡大していて、「だいぶ差がついてしまった」と感じていたんです。

 どうしても成功の理由が知りたくなり、武田塾のFC事業に飛び込みました。FC加盟の経験によって、停滞した組織を再生し、事業を加速するためのヒントをたくさん得ることができました。

水野:令和の虎チャンネルも、フランチャイズ化のビジネス展開も、初の書籍『ホスト2.0』出版も、そしてあえて言えば今回の取材も林社長のご紹介ですよね。人生の転機に林社長が現れている気がします。

 ところで、組織の改革にあたっては、コーチングや研修を導入するなどマネジメントも大きく変えられたと聞いています。

桑田:ええ、そうです。特に「なぜホストでお金を稼ぎたいのか」という目的を引き出し行動を促す「コーチング手法」を取り入れたのは、当時のホスト業界ではかなり異例だったと思います。

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