高額バイトとして人気の「治験」定年後に参加する人が増加。50泊で“謝礼金100万円超”の案件も――ニュース傑作選
日刊SPA! / 2024年12月29日 15時44分
写真はイメージです
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。独自の視点で2024年を振り返る「ニュース」部門、第9位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年1月10日 記事は取材時の状況) * * *
以前から副業として若者から中年層に人気のあった治験。「負担軽減費」と呼ばれる謝礼金が高額であることが多いからだ。コロナ禍を経て、高齢者向けの案件は徐々に増えており、副収入を得たいシニアの間でも注目を集めている。
◆副作用のリスクは自分で避けられる
すでに年金受給中の辻本清志さん(仮名・67歳)は、60歳の頃にとある治験募集サイトに登録。仕事を辞めた現在は、貴重な収入源のひとつになっているという。
「私が登録しているサイトには、高齢者向きの認知症や骨粗しょう症、高血圧関連の治験が数多くあります。ほかにも老化に伴う疾患の治療薬や予防薬、サプリのモニターも比較的多く、思っていた以上に我々世代の人間が受けられる治験やモニターが多いとの印象を受けました」
なかでも積極的に応募するのは、高血圧や糖尿病、脂質異常症、生活習慣病の疾患の治療薬や予防薬の治験だとか。
「“治験”と言われて気になるのは副作用のリスクですが、応募者に情報は開示されており、確認したうえで判断できるので、リスクが比較的高いとされるワクチンなどは個人的には避けています。報酬が30~40万円など高額なものが多いため、金額を見た時は一瞬悩みますけどね(笑)」
◆トクホモニターで10~15万円も
ただし、仮に応募しても必ず治験を受けられるとは限らない。参加基準を満たしていなければならず、「スクリーニング」と呼ばれる調査にパスする必要があるからだ。
「経験上、申し込み時のアンケート調査で弾かれなければ、実際に指定された医療機関で検査を受けます。当然、ここで落とされることも多いのですが、無報酬ってことはありません。案件によって金額は異なりますが、交通費として3000~1万円ほど貰えます」
また、高齢者でも受けられるモニターの中には特定保健用食品も多いらしく、辻本さんも飲料系を中心にこれまで4回受けたことがあるとのこと。期間は2~3か月程度で、報酬はそれぞれ10~15万円だったとか。
「商品が箱入りで自宅に届き、期間中は決められた時間に決められた量だけ飲みます。そして、定期的にクリニックを訪れ、血液検査などを行います。治験というよりはモニターに近いですけど、市販前の商品を飲めるのは楽しかったですし、飲料が美味しくて体重が減ったりすると得した気分になれました。」
この記事に関連するニュース
-
「くわい」は解毒を促して老廃物を排出する作用が高い「デトックス食材」【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月10日 9時26分
-
インフル感染は重症化リスク…糖尿病とその予備群は「口腔ケア」に要注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月9日 9時26分
-
インフルやマイコプラズマ肺炎の患者激増…薬が手に入らない…重症化させないために今すぐすべきこと
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月7日 9時26分
-
「老親の衰え」に寄り添う"具体的なサポート"4つ 「親のかかりつけ医」とも1度は会っておくこと
東洋経済オンライン / 2024年12月20日 19時0分
-
骨がハサミで切れるほどふにゃふにゃに…最悪の場合「寝たきり」を招く抗炎症剤「ステロイド」の深刻な副作用
プレジデントオンライン / 2024年12月15日 9時15分
ランキング
-
1法政大で女子学生がハンマー振り回す=8人けが、傷害容疑で逮捕―「いじめられ、もやもや」・警視庁
時事通信 / 2025年1月10日 22時23分
-
2過去にもあった大学構内の事件 宮台真司教授襲撃、「悪魔の詩」訳の助教授殺害は未解決
産経ニュース / 2025年1月10日 19時13分
-
3日本海側、あす午前中にかけて大雪も 引き続き交通障害などに警戒
日テレNEWS NNN / 2025年1月10日 13時23分
-
4ガールズバーで従業員が多量飲酒し死亡 「酔いつぶれて寝ているだけだと思った」倒れたまま放置していた経営者・客らを書類送検 京都・福知山市
ABCニュース / 2025年1月10日 14時17分
-
5金閣寺うっすら雪化粧 西日本各地で大雪 交通網乱れ、事故相次ぐ
毎日新聞 / 2025年1月10日 20時33分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください