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【広岡達朗】“ひ弱な投手”佐々木朗希は「中4日に耐えられない」。私に言わせれば、吉井監督は本当の指導を知らない

日刊SPA! / 2025年1月24日 15時53分

◆こんなエースは見たことがない

 佐々木は入団4年目の2023年も指のマメで長いこと休んだが、翌2024年も不思議な病状で長期休暇を取った。

 まず5月28日に上半身の疲労回復遅れのため、今季初めての出場選手登録を抹消。6月8日に再登録され、同日の広島戦に中14日で先発し、6回3安打1失点(自責点0)、9奪三振で5勝目を挙げた。

 ところが6月13日にはまた登録抹消。球団は「右の上肢のコンディショニング不良。登板後のコンディショニング確認の中で、上肢の状態が万全ではないことを受けての総合判断」と説明した。

 しかもこれを受けて吉井監督は「前回も2週間空けて試合で投げて、また同じような状態だったらしいんだけど、今回は中6日ではまたきついということだった」と説明したが、これはいったいどういうことか。私も現役選手からコーチ・監督まで長いプロ野球人生を生きてきたが、こんなエースは見たことがない。

◆「フォークボールを多投する」理由は…

 不可解な体調不良はこれで終わらない。監督を困惑させた佐々木はなんと、その後も1か月半戦列を離れ、8月1日の西武戦でやっとマウンドに戻ってきた。54日ぶりのこの日は5回1失点で6勝目(2敗)を挙げたが、72球で3奪三振は本来の投球ではなく、同8日のソフトバンク戦では5回9安打、失点・自責点3で3敗目を喫した。

 この日も最速161キロを記録したが、ソフトバンク打線にこの直球をねらい打たれ、9三振を奪うために佐々木はフォークボールを多投した。

 この日の球種はフォークが30%。力任せの速球とフォーク、スライダーを投げるために、投手に一番大事な体の軸がリリースのあと一塁側に傾き、最大の武器である速球は力とバックスピン(回転数)がかからなかったのだろう。

◆吉井監督は「本当の指導を知らない」

 私が監督なら、まず彼がどういう生活をしているかチェックする。その結果、体質的にちょっとやらせたらケガをする選手だったら、もういらない。プロとしてほかの選手の邪魔になるからだ。ほかの選手は一生懸命練習して短い間隔で登板しているのに、佐々木だけ特別待遇したら不公平ではないか。そんな選手はチームにとって必要ない。

 私に言わせれば、吉井監督は投手出身なのに本当の指導を知らない、していない。佐々木はどんな練習をしているのか。本気でしっかり練習していたら、試合ではなく練習のときに指や腕が痛くなるはずだ。どんなキャンプを送ったのかも、見ていないのでわからないが「朗希さまさま」で大事にやらせたのではないか。

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