1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ネットトレンド

生成AIがライフスタイルを大きく変える。スマホ並みの存在感、その実態と活用方法とは

日刊SPA! / 2025年1月24日 8時51分

 言語の問題も無視できないかもしれません。ChatGPTが登場した当初は、英語を前提としたプログラムで動いていたため、日本語で質問した場合、一度英語に翻訳され、その後処理されてから、再び日本語に翻訳されるというプロセスが発生していました。そのため、初期の頃のChatGPTは日本語があまり得意ではなく、「ああ、アメリカ人だったらこういう回答をしそうだよね」というような、日本人が違和感を抱く回答が多かったのです。

 まだ英語がベースの生成AIも多いのは事実ですが、少なくともChatGPTやClaudeとGemini、Grokの4つの生成AIついては、日本語での学習が2024年に入って一気に進み、自然な日本語が戻ってくるようになりました。もし初期バージョンを使ったことがあって、「出力された日本語が不自然で使い物にならない」と利用をあきらめた方は、今ではその日本語の巧みさに驚くのではないでしょうか。

◆“お願いする役割”を明確にする。生成AIを最大限活用するためのプロンプト術

 上手なプロンプトを書くコツは、生成AIにお願いしたい役割を明確に伝えることです。

 論文を添削したいときに、ただ「添削してください」と言っても精度は上がりません。「あなたはアメリカ在住の著名な生物学の教授です。次の文章は学生が書いた論文です。この学生は英語がネイティブではありません。この文章をオリジナルの文法をできるだけ保ったまま、誤字脱字の修正をはじめ、生物学の分野の学術論文のスタイルに沿った論文を作成してください。特に間違いがない場合は、修正しなくても構いません」のように、お願いしたい条件や内容を可能な限り詳細に記載することが肝心です。

 論文を翻訳する場合も、ただ「翻訳してください」では不十分です。「あなたはプロの和英翻訳者です。アメリカに住む友人への結婚祝いの言葉を送ろうと考えています。友人は冗談が好きで、くだけた雰囲気の文章を好みます。若者が使う言葉をふんだんに用いて、次の日本語を英語に翻訳してください」といったプロンプトを入力します。

 これを見てもわかるように、生成AIから精度の高い回答を得ようと思うほど、プロンプトが長くなっていくわけです。そのため、学生たちから「プロンプトを毎回書くのは面倒くさい」という声が上がることもあります。とはいえ、日常の仕事の大半はルーチンワークですから、よく使うプロンプトは限られています。毎回決まった用途で使う方は、同じプロンプトが自動で出てくるように、カスタマイズすることも検討してみてもいいかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください