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生成AIがライフスタイルを大きく変える。スマホ並みの存在感、その実態と活用方法とは

日刊SPA! / 2025年1月24日 8時51分

 私は、パソコン内のメモ帳に、便利なプロンプトをいくつか保管し、さらに、そのメモを研究室のメンバーに共有しています。また、プログラミングが得意な卒業生の協力を仰いで、プロンプトを使わなくても論文を添削してくれるような専門の生成AIをカスタマイズし、これも研究室内限定で無料で提供しています。入力欄に自分の書いた文章を入力するだけで、わざわざプロンプトを書かなくても、添削してくれるのです。

 プロンプトがうまく書けないときや、AIに私の指示がうまく伝わっていないと感じるときは、プロンプトそのものを生成AIに書かせましょう。「●●のシチュエーションではどんなプロンプトを書けばいいですか?」と生成AIに質問するのです。生成AIはプロンプト書きも上手ですから、これを利用しない手はありません。

 ちなみに、私の知り合いのAIの専門家は、ChatGPTが思い通りの文章を書いてくれないときに、「ClaudeやGeminiはもっと上手ですよ」とプロンプトを入力していました。実際、これで本当に性能が上がるから驚きます。

◆生成AIをうまく使いこなし、新たな価値を生み出そう

 生成AIが、仕事の質を劇的に向上させ、情報収集を容易にするだけでなく、学業や日常生活にも大きな影響を与えている今、もはやAIを使うか否かが、時代の勝者と敗者を分ける要因となると言っても過言ではないだろう。

この波に乗り遅れることなく、私たちも未来を見据え、生成AIをうまく活用して新たな価値を見出していきたいものである。

【池谷裕二】
1970年 静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。 東京大学薬学部教授。 2002~2005年にコロンビア大学(米ニューヨーク)に留学をはさみ、2014年より現職。 専門分野は神経生理学で、脳の健康について探究している 。また、2018年よりERATO脳AI融合プロジェクトの代表を務め、AIチップの脳移植によって新たな知能の開拓を目指している。文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2008年)、日本学術振興会賞(2013年)、日本学士院学術奨励賞(2013年)などを受賞。また、『夢を叶えるために脳はある』(講談社)で小林秀雄賞受賞(2024年)。

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