京都MF安斎悠人 今季ホーム初勝利へ“汚名返上”期す

京都・安斎

　京都は18日、サンガタウン城陽で20日の新潟戦（サンガS）へ向け非公開練習を行った。

　FW城彰二（94年＝市原）、FW高原直泰（98年＝磐田）に続く史上3人目の高卒新人開幕ゴールを2月25日の柏戦（三協F柏）で決めたMF安斎悠人が“汚名返上”を期した。後半26分から途中出場した13日の鹿島戦（カシマ）では、同32分のカウンター攻撃で左サイドを攻め上がったが、前へ矢印を向けられず消極的なバックパスで逸機。チョウ貴裁（チョウ・キジェ）監督からも弱気なプレーを叱責され、試合後や今週の練習後には1対1で話し合いの場も持ったという。

　「冷静になりすぎていた。熱さを取り除いてしまったら、自分の良さも出ない。怖がっていたら何も始まらない。高卒ですし、怖いものはないぐらいの気持ちでやりたい」

　指揮官からは「J1でこういう経験をできる選手なんて、お前ぐらいしかいないんだから強気にいけ」と背中を押されたという。出場機会に恵まれているがゆえに、ぶち当たっているプロの高い壁。越えた先にはサンガを代表する選手への道が待っているはずだ。「こういう経験ができたことを成長の糧にして、次にチャンスが来たときにはもう、迷うことはない」と安斎。チーム4試合ぶりの得点を生み出し、ホーム初勝利に貢献する。