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サントリーが天皇杯優勝の会場でホーム最多動員 広島に3―0粘り勝ち

スポニチアネックス / 2025年1月11日 18時43分

<サントリー・広島>第2セットを取り人差し指を掲げるサントリー・高橋藍(撮影・亀井 直樹)

 ◇バレーボール 大同生命SVリーグ第12節 サントリーサンバーズ大阪3―0広島サンダーズ(2025年1月11日 Asueアリーナ大阪)

 サントリーは天皇杯を制した会場・Asueアリーナ大阪でホーム試合最多の6763人を集めて広島に3―0で勝った。第1、第3セットがジュースになる熱戦だったが、観衆の声援の後押しで競り勝った。

 苦しんだ原因は2メートル18のエースのドミトリー・ムセルスキー(36)の決定率が低かったから。第1セットのアタックは3本しか決まらなかった。セッターの大宅真樹(29)は「僕の中の選択肢が一つ減って苦しかった」と振り返る。困ったときに決めてくれていたオポジットを頼らず、調子がいいと感じたデアルマス・アライン(23)を中心に組み立て直し、高橋藍(23)のバックアタックやミドルブロッカーの小野寺太志(28)と柏田樹(26)のセンター速攻で広島のブロック陣を散らした。

 小野寺が4本、柏田も1本のブロックを決めたことも大きかった。小野寺は「ディマ(ムセルスキー)の調子は悪くはなかったと思いますよ」と見ていた。「広島のブロックが強力で(当てられて)決定率が低かった。それで僕のクイックの選択が増えた」と効果的を6得点の速攻を決めたのは、さすがに日本代表だ。

 サントリーは攻撃陣がまんべんなく得点し、守備のビッグプレーで勢いをつけた。第1セットは28―29と広島にセットポイントを奪われる場面もあったが、29―29で広島の強烈なアタックを高橋藍が左に飛んで上げてみせると最後はアラインがブロックアウトを誘って30―29。主導権を握り返して33―31でセットを取った。第3セットも27―25と競り合ったが、リベロの藤中颯志(25)や大宅の好レシーブから得点に結びつけた。

 高橋藍は「試合が続いているので、メンタル的にしんどくなってくる期間だと思う。戦い方的にはいい試合じゃないんですけど、勝ち切れたことは大きなこと」と満足げな表情を浮かべた。ただ「自分にチャンスが回ってきて、そこで決めれば試合を終わらせられる場面でミスにつながった。3セット目を取れたから良かったですけど、取れていないと4セット目にずるずるしんどい状況が続く。まだまだ自分にある課題です」と反省も忘れなかった。

 ホーム最多の観客動員については「それだけのお客さんが来てくれるのは自分たちにとっても嬉しいですし、自分たちも楽しんでバレーができる。試合が終わった後に余韻に浸れるような面白い試合を見せられることが必要だと思うので」と高橋藍。接戦を声援の後押しで勝てたことを感謝していた。

 ○…サントリーのこれまでのホーム最多動員は開幕節第2戦(10月14日)の大阪ブルテオン戦の5020人。大阪Bを下した天皇杯決勝(12月22日)の4901人。東京体育館で行われたSVリーグ開幕(10月11日)の大阪B戦の6526人も上回った。アウェー戦では東京・有明コロシアムで戦った東京GB戦(11月3日)で1万1599人を前に戦ったこともある。

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