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ヤマハとJVCケンウッド、映像と音声の低遅延伝送によるバイオリンの遠隔レッスン実施

Techable / 2022年4月20日 13時0分

株式会社JVCケンウッド(以下、JVCケンウッド)とヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)は2021年11月、映像と音声の低遅延伝送による芸術系オンライン授業システムの共同開発契約を締結。

このたび、同システム実現へ向けてバイオリン遠隔レッスンの実証実験を実施したと発表しました。

同実験は、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択された、東京藝術大学を拠点とするCOIプログラム「『感動』を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション」の一環。JVCケンウッドは同プログラムのリーダーを務め、ヤマハは参画企業です。

2拠点をネットワークでつなぎ、双方向低遅延伝送

同実験に協力したのは、バイオリニストの澤和樹氏と吉川采花氏。実験施設「TOPPAN DIGITAL SANDBOX HONJO」と共創スペース「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」を活用して検証しました。

検証にあたり、先生役の澤氏は「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」で、生徒役の吉川氏は「TOPPAN DIGITAL SANDBOX HONJO」でスタンバイ。株式会社ブロードバンドタワーの専用ネットワーク回線で2拠点を接続しました。

映像と音声の低遅延伝送を実現する装置はJVCケンウッドとヤマハが共同開発したものです。

ビデオカメラ内部の遅延を極限まで抑制

映像と音声の遅延は、伝送装置の送受信時とビデオカメラ内部での映像信号処理時に発生します。

同実験では、ビデオカメラ内部の遅延を極限まで抑えることで伝送全体の遅延量削減を実現しました。また、両拠点をネットワーク経由で同期することで高品質な映像と音声の長時間伝送を可能にしています。

同実験を通じ、低遅延遠隔レッスンにおける同システムの有効性と、レッスン内容ごとに異なる最適な遅延量や没入感の課題について確認したとのことです。

今後も同システムの開発を続け、芸術系オンライン授業のみならず、誰もが高画質かつ超低遅延な双方向コミュニケーションを利用できるオンライン遠隔システム環境を実現したいといいます。

2つの拠点は凸版印刷の施設

同実験の舞台となったのは、ともに凸版印刷株式会社が運営する施設です。

本所にある「TOPPAN DIGITAL SANDBOX HONJO」は、高速通信回線・ローカル5G基地局・Wi-Fi6などの通信環境を整備。XR・IoT・ロボティクスなどの実験・検証を行うことができます。

なお、この施設と同時にデジタルテクノロジー利活用の構想・試作を中心とする共創拠点となる場「TOPPAN DIGITAL SANDBOX AKIHABARA」も開設しました。(詳しくはこちら)

一方「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」は、2018年6月に開設した情報発信と価値創造の共創拠点。高精細LEDウォールやVRシアター、4K・8K映像、プロジェクションマッピングといったテクノロジーで日本の文化・観光コンテンツのデジタル体験などを創出しています。

PR TIMES(1)(2)(3)

(文・Higuchi)

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