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井上尚弥、代役超速決定までの裏側30分 怒涛の中止TEL→緊急会見の大橋会長「一睡もしてない」

THE ANSWER / 2025年1月11日 17時54分

井上尚弥【写真:中戸川知世】

■大橋ジムが会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の所属する大橋ジムが11日、神奈川・横浜市内の同ジムで会見した。24日の4団体防衛戦(東京・有明アリーナ)で井上と対戦予定だった挑戦者のWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が左目上を再び負傷。対戦中止となり、代役のWBO11位キム・イェジョン(韓国)と戦うことに。陣営の大橋秀行会長は超速決定を振り返った。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムが21勝(13KO)2敗2分。

 大橋会長はぐったりとしていた。「一睡もしていません」。疲労の色が濃く、力のない声。グッドマン陣営からの情報を知ったのは早朝だった。「前回の3倍酷い傷だ」と伝えられ、対戦中止が決定。関係各所に連絡し、リザーブで第1試合に出場予定だったキム側にも通達した。ボクシングでは各団体の承認なしでは「世界戦」にならないが、代役でも全4団体からの承認を受け取った。

 無事に4団体防衛戦が実現。この間、井上本人にも伝え「今回はさすがにビックリしていました。『えー!?』って。前回(12月の延期決定時)のように『そうっすか』という感じではない。朝早くの私からの電話なので覚悟はしていたと思う」と明かした。当初は12月24日に対戦予定だったが、グッドマンが来日直前のスパーで左目上を裂傷。試合10日前に1か月後への延期が決まっていた。

 井上には今回の決定前からキムがリザーブ待機することを伝えていた。午後3時に緊急会見を開くまで奔走した大橋会長は「早朝に連絡を受けて、リザーブ選手がいたので30~40分くらいで全てまとまりました」と怒涛の一日を回顧。キムに次ぐリザーバーも来日する。「一応、全て想定内です」としつつ、やはり驚きはあったという。


資料を手に会見に臨んだ大橋秀行会長【写真:浜田洋平】

■キムの愛称は「トラブルメーカー」、大橋会長「体重超過?インフルエンザ?」

「小学生の頃から50年くらいボクシングを見ていますが、こんなのは初めての体験。1か月延びるのもですし、そこから相手が代わるのも。自分にも、井上にとっても良いキャリアになります。こんな経験はできません。

 井上は年末年始も返上して練習していたし、前座に出る選手もいるのでそれを無駄にしたくなかった。リザーブ選手がいてホッとしているし、キム選手に感謝したい。井上を含め前座の選手たちも試合ができてよかった」

 日本人に7戦全勝のキムの愛称は、偶然にも「トラブルメーカー」。大橋会長は「嫌な予感はしますが(笑)。体重オーバーかな? あとはインフルエンザですね」と苦笑い。井上にとって難しい調整になるのは必至だが、「キャリアがあるから大丈夫。いい試合になるように期待したい」と最強の愛弟子への信頼を口にした。(THE ANSWER編集部)

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