【ＪＦＡ】新技術委員長の影山雅永氏 アジアのレベルアップ警戒「日本がリードし続けたい」

技術委員長に就任した影山雅永氏

日本サッカー協会（ＪＦＡ）は２６日、新体制発足後初となる技術委員会を行い、新たに就任した影山雅永技術委員長（５６）が千葉県内で取材に応じた。

これまでマカオ代表、岡山、Ｕ―２０日本代表などの指揮官を務めてきた影山委員長。「組織として任命していただいて、うれしくもあり、責任を感じている。今こそ次のステージに向かっていかなければいけない。次世代のサッカー界に向かっていけるように、努力していきたい」と抱負を語った。

２５日には、Ｕ―２３日本代表が、パリ五輪アジア最終予選を兼ねるＵ―２３アジアカップ（カタール）の準々決勝カタール戦で延長戦の末、４―２で勝利して４強入り。今大会で３枠与えられる五輪出場に王手をかけた。

影山委員長は、この試合について「カタールに対して様々なゲームプランを立てたと思うが、そのままうまくいかず、難しい状況になった。あの状況でもベンチを含め、大岩監督さすがですよ。慌てることなく、どうやっていけば勝つ確率が上がるのかというところを、選手たちが忠実にやっていくことができた」と語った。

その上で、アジアのライバル国の成長を警戒する。「韓国はああいうこと（準々決勝でインドネシアに敗れて五輪出場が消滅）になっている。東南アジアや中東のレベルアップが著しく、今回のＵ―２３でも垣間見える。中東や東南アジアは日本に追いつけ追い越せで、科学的な観点含めて、さまざまなアプローチをしている。手遅れにならないようにリードし続けたい」と力説した。