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【フェンシング】江村美咲が告白 涙の裏にあった〝トラウマ級〟の苦闘

東スポWEB / 2024年9月5日 11時5分

――パリ五輪後は積極的にメディアや公の場に姿を見せている

江村 いろんな人に自分のことを知ってもらえれば、届けられる声も多くなるのではという思いがある。正直、自分はテレビとかも得意ではないし、もっと得意な人がいるならお任せしたいくらい(笑い)。でも、ここまでフェンシングにスポットが当たる機会もなかなかないので、フェンシングの普及のためにも貢献していきたい。それに五輪前はなかなか取材を受けることができなかったので、おわびと感謝を込めて、今は自分が頑張ろうかなと思っています。

――4年後のロサンゼルス五輪への思いは

江村 パリ五輪の悔しさはあるので、ロス五輪でリベンジしたい気持ちはあるけど、五輪が本当にトラウマ級にしんどくて、五輪にまたすぐに出たいとは言えないのが正直な気持ち。でも、ちょっと時間がたてば、自分のフェンシングともっと向き合っていけると思う。心身ともに回復してからは、やっぱり目指したい舞台ではある。全日本選手権(14~16日、静岡・沼津市総合体育館)には出場する予定。全日本でパリ五輪までのサイクルが終わるという感覚なので、そこでやっとひと息つける感じですかね。

【パリ五輪・個人戦は3回戦敗退】世界選手権覇者として挑んだパリ五輪の個人戦は3回戦で韓国選手に敗戦。本調子とはほど遠いパフォーマンスと、一部からの心ない声に「自分でも自分の感情がわからないような状態が続いていた」と明かす。それでも、団体戦ではエースとしてチームの銅メダルに貢献。「みんなが頑張っていたので、自分が台無しにするわけにはいかないと思った。初めての有観客での五輪だったので、お世話になった方や家族、チームメートの家族などの応援が力になった」と感謝を口にした。

☆えむら・みさき 1998年11月20日生まれ。大分県出身。小学3年でフルーレを始める。中学入学前にアニメ作品「ウサビッチ」のジグソーパズルの景品目当てで出場したサーブル大会で優勝したことがきっかけで同種目への転向を決断した。中大卒業後の2021年4月からはプロ選手として活動し、同年東京五輪に出場した。22年世界選手権では個人で日本勢初の金メダルに輝くと、23年大会も頂点に立った。24年パリ五輪は個人で3回戦敗退に終わるも、団体で銅メダルを獲得した。170センチ。

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