「キャッシュレス」こそ貯められる!現金派よりも2.4倍貯蓄に成功

LIMO / 2019年7月30日 18時45分

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「キャッシュレス」こそ貯められる!現金派よりも2.4倍貯蓄に成功

2019年6月以来、大きな議論を巻き起こしている「老後2000万円」問題。これをきっかけに、貯蓄を増やさなければと考え始めた人は少なくないでしょう。とくに40代以上は、迫りくる老後を見据えた資産計画の必要性を実感している人が多いようです。

しかし、今秋には消費税率が10%にアップ。生活必需品も値上げ続きで、貯蓄を阻む壁は年々高くなるばかり。そんななかでぜひ知っておきたいのが、19年10月より始まる「ポイント還元制度」です。今回はキャッシュレス決済の活用やその恩恵を含めた、貯蓄を増やすコツをご紹介します。

みんなはいくら貯めているの?

まず最初に、40~60代の平均貯蓄額を押さえておきましょう。

総務省統計局が19年5月に公表した『家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000031821255&result_back=1)』によれば、2人以上世帯のうち、勤労者世帯の貯蓄現在高と負債現在高は下記のとおり(表「40~60代世帯の貯蓄・負債平均値」参照)。

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40~60代世帯の貯蓄・負債平均値(総務省統計局の資料を参考に編集部作成)

40代の貯蓄現在高は983万円となかなかの高額ですが、同様に借金も多く、負債現在高は1000万円を突破している状況。返済に追われていると考えると、実際の家計にはあまり余裕がない状態とも推測できます。

しかし、50代になると負債現在高は662万円にまで減少。60代になると返済が終わったり、まとまった退職金などを受け取ったりできるためか、負債現在高は220万円にまで大きく減少し、貯蓄現在高のほうは2000万円を超えてきています。

ただし、貯蓄現在高については「平均値」を下回る世帯が約3分の2を占めることも判明しているので、同調査における「中央値」も併せて見ておきましょう。中央値は、金額の多い順に並べたときに真ん中にくる値になります(表「40~60代世帯の貯蓄現在高(平均・中央値)」を参照)。

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40~60代世帯の貯蓄現在高(平均・中央値)(総務省統計局の資料を参考に編集部作成)

上記を見る限り、40~60代の標準的な貯蓄額は700~800万円程度と考えて良いでしょう。

貯蓄のコツは「キャッシュレス化」にあり!?

では、1年間という単位で見ると、貯蓄額はどのくらい増やせているのでしょうか。㈱ジェーシービー(JCB)が公表した『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019』(全国の20~69歳の男女1000名対象、複数回答)を参照してみます。

本調査によれば、1年あたりの貯蓄増加額における全体の平均値は57万2000円。貯蓄増加額が「0円」と答えた人の割合は全体の39.8%に上っています。貯蓄しようと思っていても、なかなかできない人も少なくないことがわかりますね。

さらに「キャッシュレス派」と「現金派」ごとのデータを見てみると、1年間に貯められた金額はキャッシュレス派が現金派の2.4倍に達していることも判明。年間貯蓄額に大きな差が生じている実態がうかがえます。

また同調査では、「貯蓄の目標額」や「節約に対する意識」についても、キャッシュレス派と現金派とで温度差がある状況が浮き彫りに(表「新年度の貯蓄目標額の平均」「新年度の生活費削減目標額の平均」を参照)。

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新年度の貯蓄目標額の平均(JCBの資料を参考に編集部作成)

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新年度の生活費削減目標額の平均(JCBの資料を参考に編集部作成)

いずれも「現金派」の目標金額を「キャッシュレス派」が上回っています。

「金融リテラシー」を高めよう

貯蓄を増やすには、お金に関心を持つ姿勢が不可欠。キャッシュレス化に積極的な人は、お金の使い方や貯め方に対する関心が高く、金融リテラシー(お金に関する知識やスキルのこと)も高いと推測できます。

キャッシュレス化は国も積極的に推進しており、経済産業省が18年に公表した『キャッシュレス・ビジョン』では、25年までにキャッシュレス化を40%までに引き上げる方針が示されています。

「キャッシュレスを始めてみたいけれど、仕組みがわからない」「セキュリティが心配」と思う人もいるかもしれません。新しいサービスを使いこなすためには、十分な知識を身につける必要があります。面倒だからと何もしないでいるか、徹底的に調べてお得に利用していこうと思うかで、金融リテラシーにも差が生じてくると言えるでしょう。

お得な「ポイント還元制度」とは

キャッシュレス化をする大きなメリットのひとつが「ポイント還元制度」。これは対象店舗でキャッシュレス決済を行うと、原則として5%のポイント還元が受けられるというものです。コンビニなどのフランチャイズチェーン加盟店では2%が還元されます。

つまり、5%が還元されるショップで1万円の買い物をすると、500円分がポイントバック。賢く利用すれば、消費税率アップ分の負担軽減が期待できます。

しかもこの制度は、9カ月間の期間限定。消費税率アップに伴う負担軽減を目的に、19年10月〜20年6月まで実施される予定ですので、制度開始と同時に始めるのが一番お得です。今のうちに、キャッシュレス決済についての知識を深めておくといいでしょう。

貯蓄ができたら資産運用も

貯蓄をさらに増やしたい人は、「資産運用」もひとつの有効な手段です。日本銀行の低金利政策が長引くなか、従来のような定期預金による貯蓄額アップはほとんど期待できない状況が続いています。

ひと口に資産運用と言っても、株式や不動産投資、個人向け国債や社債、投資信託や仮想通貨など様々なバリエーションがあります。それぞれに特徴があり、ハイリスクでもハイリターンを狙うのか、ローリスク・ローリターンで長期的に運用したいのかなどによっても選ぶべき方法は変わってきます。資産運用を検討する際の重要なポイントを2つご紹介します。

(1)「分散投資」を意識しよう

どんな資産運用を選ぶ場合でも、「分散投資」は基本です。リスクを分散しておけば一部で損が出ても、全体で見ると損をカバーしやすくなるためです。

ただし、株式投資の場合は通常1銘柄を購入するのに数10万円程度かかるので、分散投資をするためには多額の運用資金が必要になります。

一方で、少額でも分散投資しやすいのが「投資信託」です。これは少額の運用資金を多くの人から集め、プロが分散投資をする運用方法なので、自分で運用するほどの十分な知識がない場合はとくにおすすめです。ただし、投資信託は基本的に手数料が発生するため、利益より手数料のほうが高くなってしまうケースもありえる、という点には注意が必要です。

(2)「最適な投資」はライフステージでも変わる

最適な資産運用の方法は、ライフステージによっても異なります。40代なら定年までに20年程度残されているため、ある程度の損失が出てもカバーできる可能性が十分にあります。積極的な資産運用でお金を増やすことも検討してみましょう。

一方、定年が間近に迫った世代では、安全な資産管理が求められます。ライフステージ・目的・運用に回せる資産額などを考慮しながら、自分に合った資産運用の方法を選んでみてください。

まとめ

支出や負債が多くなりがちな、40代。きたる消費税アップにも備え、キャッシュレス決済のメリットや資産運用の方法などについての金融リテラシーを高めながら、自分に合った貯蓄方法を見極めていきましょう。

【参考】
『家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)』総務省統計局
『キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019』JCB
『キャッシュレス・ビジョン』経済産業省

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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