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「ステイホームで出費増!?」コロナで家計はどう変わったのか。

LIMO / 2020年7月2日 19時15分

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「ステイホームで出費増!?」コロナで家計はどう変わったのか。

「パスタ・パソコン・ゲーム機」が7割増

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を目的とした外出自粛の期間をきっかけに、企業では在宅勤務、一斉休校措置がとられた教育現場ではオンライン授業などをとりいれる動きが加速しました。こうした日常生活の変化は、それぞれの家計にどんな影響を与えていたのでしょうか。

データに見る、外出自粛期間中の消費傾向

まず、2020年6月に総務省統計局が公表した、『新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など(※1)』から抜粋してみましょう。これは、定期的に行われている『家計調査報告』の一環として報告された資料です。

食料

 対前年同月比で『パスタ』が70.5%増、『即席麺』が43.3%増、『チューハイ・カクテル』が42.1%増など、全体的に家の中で消費するものに増加傾向が見られました。一方、『食事代』は63.3%減、『飲酒代』は90.3%減と、外食費は大幅に減少しています。

保健医療

 対前年同月比で『保健用消耗品 ※マスク、ガーゼを含む』が123.9%増となっています。一方、『マッサージ料金等(診療外) ※病院や整骨院(接骨院)、鍼灸院以外』は55.4%減となっています。

交通・通信費

 対前年同月比で『鉄道運賃代』が89.9%減、『鉄道通学定期代』が88.1%減、『鉄道通勤定期代』が41.2%減など、全体的に大きく減少しています。一方、『郵便料』のみ58.6%増となっています。

教養娯楽

 対前年同月比で『パソコン』が72.3%増、『ゲーム機』が68.2%増(3月は165%増)、『ゲームソフト』が102.8%増(3月は157%増)など、全体的に大きく数字を伸ばしています。また、『インターネット接続料』も、17.7%増という結果が出ています。
一方、『宿泊料』94.7%減、『パック旅行費』97.1%減、『映画・演劇等入場料』92.7%減
など、アミューズメント施設や旅行費の減少傾向が目立ちます。

(※1)『新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など 家計調査報告追加参考図表(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf)』2020年6月5日公表 総務省統計局

家計に大きく影響した項目とは?

では次に、LINE Pay株式会社が「LINE家計簿」フォロワー1万人を対象として、4月28日~29日に実施したアンケートの結果(※2)をみていきます。

その結果によると、COVID-19による影響で支出が「増えている」という家庭は37%、「減っている」と回答した家庭は24%となっています。

また、「どのような支出が増えたか」という質問には、69%の人が「食費」を挙げています。在宅勤務や休校措置によって、家族そろって食事をとる家庭が増えたことなどが背景として考えられるでしょう。また、在宅時間に比例して、お菓子やジュースなどの嗜好品の消費が増えている可能性などがうかがえる結果となっています。

(※2)『新型コロナウィルスの影響による家計の支出状況についての調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002217.000001594.html)』LINE Pay株式会社

ほとんど家にいたのに出費が増えたワケ

では、外出自粛期間中に出費が増えてしまったというみなさんの声を聞いてみましょう。

給食ってありがたい!

「食費が大幅にアップしました。原因は、主食であるお米、そしてパンなどの消費が約2倍に増えたこと。育ち盛りの子どもがいるので、1食分でも給食があるのと、ないのとでは、大きく負担が異なることを実感しました。」

テレワークで“深酒“

「主人のお酒代が増えました。在宅勤務に切り替わり、次の日に早く起きて電車通勤する必要がなくなったことで、気持ちが大きくなったのでしょう。食事とは別におつまみを用意してあげるのも面倒で、主人が自分でできるよう、乾きものなどをストックしておくようになったことも、出費が増えた原因だと思います」

ストレス発散で食卓が贅沢に

「うちの場合、食生活が変化したことが、出費増加の原因だったと思います。外出自粛期間中、1日3食作り、子どもの勉強をみながら普段通りの家事もこなすというのは、主婦には大きな負担。ちょっと気分転換に出かけたいと思うものの、ママ友とランチ会というわけにもいかず、外出といったらスーパーに買い物に行くくらい。

だから、ストレス発散!って感じで、普段は買わないようなお惣菜やお刺身、スイーツなんかを買っちゃって・・・。「外食費やレジャー費が減っているんだからプラスマイナスゼロ♪」なんて思っていました。でもこれが連日だったので、コロナ前の外食費を軽く超えてしまいました」

さいごに

緊急事態宣言が解除されましたが、依然として感染第二波、第三波を警戒しながらの毎日が続いています。「ステイホーム」生活は、私たちに色々なことを気づかせてくれました。生活スタイルの変化にともない、消費生活が様変わりした家庭も多かったのではないでしょうか。これをきっかけに、“withコロナ“時代の家計管理について、考えてみるとよいかもしれませんね。

【参考】
(※1)『新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf)』 家計調査報告追加参考図表 2020年6月5日公開 総務省統計局
(※2)『新型コロナウィルスの影響による家計の支出状況についての調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002217.000001594.html)』LINE Pay株式会社

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