「年収重視の婚活」あなたは続ける?~幸せの尺度はどこに~

LIMO / 2020年8月9日 11時55分

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「年収重視の婚活」あなたは続ける?~幸せの尺度はどこに~

婚活をするみなさんが、結婚相手に求める第一条件って何でしょうか?そして、結婚するにあたりネックになっているのはどんなことでしょう。

高収入の男性が女性の注目を集めやすいことは事実だと考えらえます。一方で、この判断基準を後悔している女性も存在します。

今回は、年収データや意識調査の結果、そして、収入を重視し過ぎてしまった女性のエピソードを交えながら、お金と結婚について改めて考えていきたいと思います。

結婚とお金

婚活にあたり、「お相手の収入が気になってしまう」という人は多いでしょう。内閣府が発表した調査結果(※1)でも、結婚の希望の実現に対する障害として、「経済面」が最多となっています。

また、「どのような状況になれば結婚すると思うか」という問いに対し、「異性と知り合う(出会う)機会があること(36.1%)」を抜いて、一番は「経済的に余裕ができること(42.4%)」になっています。

この先長く続く結婚生活を見据えると、お金の問題を切り離して考えることは難しい、と考える人はやはり多いようです。

(※1)「平成30年(2018年)度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和元年版少子化社会対策白書)」【特集1】結婚や子育てに関する意識~「少子化社会対策に関する意識調査」報告書を中心に~(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01pdfgaiyoh/pdf/01gaiyoh.pdf) (P.5)内閣府

結婚相手の理想の年収

結婚相手の理想の年収について男女の回答内容を比べると、男性側は女性と比べて「300万円未満」「収入は関係ない」という項目の割合が高く出ています。一方、女性の回答では相手に求める年収が「400万円~500万円未満(26.2%)」が最多、次いで「500万円~600万円(22.9%)」となり、500万円を中心としてピークになっています。

ここで、国税庁が発表した「平成30年(2018年)分 民間給与実態統計調査」(※2)から、平均的な給与について見てみましょう。男性では、年間給与額400万円~500万円が524万人(構成比17.8%)と最も多く、次に300万円~400万円が509万人(同17.3%)となっています。女性が結婚相手に求める年収は、男性の年収分布の中心よりも上の階層にシフトしており、理想と現実にはギャップがありそうです。

一方、女性の給与分布は100万円~200万円以下が495万人(構成比23.8%)と最も多く、次に200万円~300万円が438万人(同21.0%)となり、女性の給与が男性の半分程度であることが分かります。女性が男性の年収の高さを求める理由は、自身の給与実態が大きく影響している面もありそうです。

男性から見た「結婚相手の理想の年収」

結婚に関しては、男性の収入に注目が集まりがちですが、男性から見た「結婚相手の理想の年収」にも注目してみましょう。

上述の内閣府の調査結果(同※1)によると、男性にとって結婚相手の理想の年収で最多となったのは「100万円未満(23.3%)」でした。

金額的には専業主婦、またはパートによる就労を想定していることが分かります。しかも男性側としては「適当な相手にめぐり会わない」と回答しつつ、全年代で「特に何も行動を起こしていない」割合が高くなっています。

「高収入の男性と結婚して専業主婦」を目標とすることも大切な夢かもしれませんが、同調査結果の中でも60%以上が結婚後「夫婦ともに働こうと思う」と回答している点にも注目してみましょう。将来の相手は、意外に近くにいるのかもしれません。

(※2)「平成30年分 民間給与実態統計調査」p.20「3給与階級別分布(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/001.pdf)」国税庁


収入面を重視した結果、後悔している女性も

収入だけでその人をはかることはできないとはいうものの、高収入の男性に人気が集まりやすいのは確かでしょう。ここでは、収入面を重視した結果、後悔を感じている女性の事例をご紹介します。

ケース①月収100万円の彼の手取り・・・

「自営業をしている彼が『今月は100万円の収入があった』というので、『この人と結婚すれば安泰だ』と喜んでいました。ところが結婚直前になって、彼の手取り収入は月に20万円ほどであることが判明したのです」

例えば、アパート経営を手掛けていれば不動産収入で月100万円あるけれど、諸々の経費や物件関連のローン返済金を引くと、手取りが20万円ということもあり得ると思います。

また、サラリーマンでもインセンティブや歩合制により年間収入に波がある職種も。

ケース②年収800万円なのに貯金額が・・・

「相手の年収を重視して婚活に取り組んだ結果、年収800万円の彼と付きあうことに。『これだけ収入があれば、結婚資金もしっかり貯めているはず』と期待していました。

しかし、結婚の話が進むなかで彼の貯金が80万円しかないことが発覚。今までは毎日のように外食をしたり、趣味にお金をつぎ込んだり、自由にお金を使っていたそうです。『こんな浪費家の人と結婚して大丈夫なのかな』と不安になってきました」

男女を問わず、高収入ではあるものの貯金をほとんどしていない人も存在します。高い給与をどのように使っているのか、お金に対する考え方なども生き方に大きく影響してくる要素でしょう。

「結婚の段階で高収入」ならいいの?

「ハイスペックな男性と結婚して周囲を見返したい」、そんな気持ちを持つ女性もいるかもしれません。でも、結婚の段階で高収入だからといって一生安泰であるという保障はありませんよね。婚活から結婚までの期間より、結婚後の人生のほうがはるかに長いのです。

なかには、「金銭感覚が合わず夫婦喧嘩ばかり」「夫が仕事中心の人で、すれ違いばかり。育児は100%ワンオペ」「上場企業に勤務していたけれど業績悪化の中でリストラ対象になってしまった」というケースも。高収入だからといって、必ずしも何不自由ない結婚生活が待っているとは限らないのです。

夫が事業に失敗したり、病気になったりして無収入になった場合、支えていける覚悟はあるのでしょうか。それとも、単に高収入の男性と結婚して優雅な暮らしをしたいのでしょうか。

一方、夫の収入が多くなくても共働きで家計を支え合っている家庭や、同じ価値観のもとで平和な日々を過ごしている夫婦もたくさん存在しています。

長い結婚生活では、単に収入額よりも、金銭感覚や子育てについての考え方、ライフスタイルなどへの意識なども重要な要素となるのではないでしょうか。

さいごに

結婚相手を選ぶ際の条件のひとつに、「高収入であること」を掲げている女性は少なくありません。しかし、高収入のまま定年まで就業できるのかは分からないですよね。また、本人自体は優秀だが、転職が多く定年退職金が少ない…などという可能性もあるでしょう。

また、結婚相手に求めるものと自分ができることとのバランスについても、一度考えてみましょう。自分自身の生き方を見直してみると、新しい第一歩が切り開かれるかもしれません。

【参考】
(※1)「平成30年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和元年版少子化社会対策白書)」【特集1】結婚や子育てに関する意識~「少子化社会対策に関する意識調査」報告書を中心に~ (https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01pdfgaiyoh/pdf/01gaiyoh.pdf)内閣府
(※2)「平成30年分 民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/001.pdf)」国税庁

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