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天海祐希さん主演映画「老後の資金がありません!」が話題、つみたてNISAで老後までに2000万円をつくれるのか

LIMO / 2021年12月7日 5時55分

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天海祐希さん主演映画「老後の資金がありません!」が話題、つみたてNISAで老後までに2000万円をつくれるのか

iDeCoで運用資産1000万円越えの達人に聞くおすすめシリーズ

天海祐希さん主演映画の「老後の資金がありません」が話題となっています。老後での生活資金準備に、多くの方の関心があるという背景もあるのでしょう。

はたらく世代向けの資産形成の方法としては、「イデコ(iDeCo)」や「つみたてNISA」といった制度もあり、いわゆる「つみたて投資」に注目が集まっています。

また、コロナ禍で資産運用について「改めて考えなおした」「真剣に考え始めた」という人も多いのではないでしょうか。

今回は、iDeCoの運用資産残高が1000万円を超えた40代サラリーマン投資家のRさんに、話をうかがっています。Rさんは、以前の勤務先で企業型DC(企業型確定拠出年金)があり、転職した際に個人型確定拠出年金(iDeCo)に切り替えた方です。

企業型DC時代のつみたて投資を含め、ここまでの累計投資額は672万円。2021年11月現在の資産評価額は1000万円を超えています。

投資初心者の中には、つみたて投資でどれくらい儲かるのか、どれくらいの資産を作れるのか、といった点に関して手触り感がないという方もいらっしゃるかと思います。ちなみに、Rさんのつみたて投資の含み益は投資累計額の49%に達しています(※編集部注)。

【※参考記事】【iDeCo】10年で資産残高1000万円を超えた人はどんな運用をしている?(https://limo.media/articles/-/26048)

Rさんは、iDeCoだけではなく、同時につみたてNISAも運用しており、まさにつみたて投資を実践している個人投資家の一人です。

今回は、つみたてNISAで老後資金2000万円を準備できるのか、話を聞いてみました。

Q. つみたてNISAで2000万円を準備することは可能なのでしょうか?

つみたてNISAはご存じの方も多いかいと思いますが、毎年最大40万円まで投資が可能でその枠内で運用したものについての売却益などが非課税となるものです。売却しなければ最大20年まで非課税です。これを20年、つまり20回投資をすることができるというのがつみたてNISAの仕組みです。

たとえば、40万円を20年間にわたって、複利5%で運用してみたらどうなるでしょうか。

答えは、40万円も20年後には101万円になります。

これを20回分同じことができたとすると、101万円×20=2020万円、ということになり、2000万円を用意できるということになります。

金融庁もこうした前提をもとに「つみたてNISA」の制度ができたのではないのか、と思えるくらいの同じ水準の金額となります。

ただし、これには前提がある話で、以下のような疑問点も出てくると思います。

複利5%で20年間運用することができる金融商品などあるのか

それぞれ、20年目にタイミングよく含み益がある状態で売却できるのか

といったことなどがあげられます。

一つ目の疑問点に関しては、皆さんの年金の一部を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が開示している資料(※編集部注)があるので、そちらを参考にすると、日本株式の期待リターンが年間6%弱、外国株式が7%強なので、株式を長期で投資対象にしていれば、まんざらでもなさそうな前提ということが見えてきます。

二つ目の疑問点に関しては、つみたてNISAは元本保証のない投資信託やETFの品ぞろえとなっていますので、不確実なものといえるでしょう。

【※参考サイト】GPIF「分散投資の意義② 投資のリスクとは」

Q. 現在40歳なんですが、つみたてNISAを今始めると最後まで投資を続けると何歳になるのですか?

先ほどもお話ししたように、つみたてNISAは毎年最大40万円の「お金の塊」を20回(20年分)つくります。

ですので、現在40歳の方が今始めると最後の40万円の「お金の塊」を作るのが59歳になります。

そしてその59歳の時に作ったお金の塊の非課税期間が終了するのが20年後です。つまり、59歳の時に作ったお金の塊の非課税期間の終了タイミングは79歳となります。

こうなると、もはや老後に突入しています。スターと年齢によっては、老後までに2000万円という話ではなくなっていますね。

そしして、年金収入だけの生活でそこまで毎月3万3333円を投資できているか疑問です。

また、私自身でいえば79歳で正しく投資判断ができている自信はないので、正直そこまで長いと途中でやめてしまうかもしれません。

長期投資も自分の年齢との戦いかもしれません。

Q. 40歳という年齢を考えて、つみたてNISAを開始して定年前の20年後できっぱりと止めたときはどれくらいになってますか?

そうしたシミュレーションは金融庁のサイトが便利です(※編集部注)。

サイトに、毎月3万3333円を複利で5%の前提で入力すると、最終の資産金額が約1370万円となります。投資金額が800万円ですので、含み益が約570万円です。ただ、2000万円には足りていないので、他の準備も必要ですね。

もっとも、先ほど話をしましたように、つみたてNISAは投資信託で運用するものですから、確実に5%の複利で運用できるとは限りませんし、20年後に株式市場が好調である保証はないので注意が必要です。あくまでもシミュレーションの話です。

ITバブル崩壊やリーマンショック時には、S&P500という株価指標はショック前の高値から底値までには約半分近くにまでなっていますし、高値から底値に至るまでの期間は1年半から2年近くを擁しているので、20年後はどうなっているのかは非常に重要です。

【※参考サイト】金融庁「資産運用シミュレーション」

参考資料

「つみたてNISAやiDeCoは、米国株式インデックス投信vs.バランス型投信のどちらがよい?」(https://limo.media/articles/-/26321)

「50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法」(https://limo.media/articles/-/24980)

「厚生年金「ひとりで月額15万円超の人」は何パーセント?」(https://limo.media/articles/-/26265)

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