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貯金1000万円って単身世帯で普通にあるの?

LIMO / 2019年2月10日 11時0分

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貯金1000万円って単身世帯で普通にあるの?

平均値と中央値で考える

みんないくらの貯金を持っているのか。気になる方も多いのではないでしょうか。2018年11月9日に金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)の「知るぽると」が発表したデータでは、単身者世帯の金融資産保有状況が確認できます。今回は当公開データをもとにどのような金融資産をどの程度保有しているのかについて見ていきましょう。

金融資産保有世帯の金融資産保有額の平均

同調査によれば、金融資産を保有する単身世帯の金融資産保有額の平均値は1234万円。また、中央値は515万円となっています。こうしてみると、平均値では貯蓄が1000万円以上あると言えます。

もっとも、平均値で1000万円を超えるとしましたが、金融資産を持たない世帯をいれると平均値は744万円、また中央値は50万円となります。

平均値だけを見ていていても自分の金融資産額がどの程度の位置にあるのかが分からないので、分布についても見てみましょう。

金融保有額ごとの分布はどうか

ここでは、金融遺産保有世帯のその保有額レンジごとに比率をみていきましょう。

以下に示したのが、金融保有額のレンジごとの世帯比率です。このデータからは金融資産で1000万円以上の単身世帯は金融資産保有世帯の中では29.8%と3割近くいることになります。

3000万円以上:11.7%

2000万以上3000万円未満:6.6%

1500万円以上2000万円未満:3.2%

1000万円以上1500万円未満:8.3%

700万円以上1000万円未満:5.9%

500万円以上700万円未満:7.4%

400万円以上500万円未満:3.4%

300万円以上400万円未満:5.7%

200万円以上300万円未満:7.0%

100万円以上200万円未満:11.5%

100万円未満:24.9%

※上記以外に無回答の4.4%がある

ここでは金融資産保有世帯について見てきましたが、金融資産を保有しない世帯も38.6%もあることは付け加えておきます。

預貯金は金融資産の一部に過ぎない

貯蓄といっても金融機関への預貯金や株式や投資信託、そして保険などが含まれており、1000万円超がすべて預貯金というわけではありません。

先ほど平均額が1234万円としましたが、ここではその内訳の主な金融商品を見ていきましょう。

預貯金:515万円

株式:220万円

投資信託:115万円

生命保険:119万円

個人年金保険:112万円

こうしてみると、一口に貯蓄で1000万円以上とは言いますが、預貯金だけであれば平均値で500万円という方がより正確といえるでしょう。

まとめにかえて

預貯金が多いのは流動性を意識すれば当然かもしれませんが、株式や投資信託、また生命保険などもそれなりの比率を占めていることが分かります。金融資産も預貯金だけではなく、保険などや有価証券も含めてポートフォリオで見ていく必要がありそうです。

【ご参考】金融資産とは何か

当調査で含まれる金融資産には、預貯金、生命保険、損害保険、個人年金保険といった保険、また株式、投資信託、債券といった有価証券と財形貯蓄が含まれます。

【用語解説】中央値と平均値とは

平均値とは、データの値を合計しそのデータ数で割ったものを言います。また、中央値については、データの値を順に並べ、その中央にある値を中央値(メジアン)といいます。値が偶数個の際には、中央の2つの値の平均値をとります。

【参考文献・データ】

知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2018年)(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/tanshin/2018/pdf/yoront18.pdf)

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