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有利な投資は、順張りor逆張り?外国人投資家は「○張り」している!

トウシル / 2021年12月2日 6時0分

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有利な投資は、順張りor逆張り?外国人投資家は「○張り」している!

あなたは「逆張り派?」それとも「順張り派?」

 あと1カ月弱で2021年も終わり、新たな年が始まります。年の瀬を迎え、ご自身の株式投資のスタイルを改めて見直してみるのもよい時期かもしれません。

 株式投資のスタイルは「逆張り」と「順張り」に分類することができます。でも意外と、ご自身が逆張りをやっているのか順張りをやっているのかを意識していない、という方も多いのではないでしょうか。

逆張り、順張りって?

 逆張りとは株価の動きとは逆の行動をすること、順張りとは株価の動きに沿った行動をすることです。

 例えば短期間に株価が大きく下がったとき、株価の下落に逆らって買い向かうのが逆張り、株価の下落が収まって上昇に転じるまでは安易に手を出さないのが順張りです。

 また、順張り派は株価が上昇している途中で売却する傾向にあり、逆張り派は株価が上昇している間は保有を続ける傾向にあります。

 ただ、はっきりと違いが出るのはやはり「いつ買うか」だと思います。株価が下がっているときに買い向かうのか、それをしないのかの差です。

個人投資家の多くは逆張りをしている

 実は、個人投資家の多くは逆張りをしていることがデータからも明らかになっています。東京証券取引所では毎週木曜日に、その前の週に、投資家別に株をどれだけ買い越したか、それとも売り越したかを集計して発表しています。「投資部門別売買状況」と呼ばれるものです。

 これを見ると、個人投資家は株価が大きく上昇しているときは株を売り越していて、逆に株価が大きく下落しているときは買い越していることがほとんどです。

 つまり、トータルで見れば、多くの個人投資家は逆張りをしていることがこのデータから明らかになっているのです。

 ちなみに、外国人投資家は株価が上昇しているときは買い、下落しているときは売るという順張りをしていることがデータから分かります。

 例えば2021年8月最終週は日経平均株価が5.38%上昇しましたが、外国人投資家が3,670億円買い越した一方、個人投資家は4,918億円売り越しています。 

 また、2021年9月第1週は、日経平均株価が4.30%上昇し、外国人投資家が3,010億円買い越しの一方、個人投資家は5,806億円の売り越しです。

 逆に、2021年8月第3週は日経平均株価が3.45%下落しましたが、外国人投資家は3,634億円売り越していて、個人投資家は4,059億円買い越しています。

 また、2021年9月最終週は日経平均株価が4.89%下落し、外国人投資家は4,890億円の売り越し、個人投資家は5,516億円の買い越しでした。

 では、なぜ個人投資家の多くが逆張りしているかといえば、やはり人間の本能的に、株に限らず、できるだけ安くなったら買いたいと思っているからなのではないかと個人的には推測しています。

長期上昇相場に強い逆張り

 では、逆張りの強みとは何でしょうか。やはり安いところで買うことができる点です。順張りは、株価が下落を終えて上昇に転じたのを待ってから買いますから、逆張りよりも高く買う傾向にあります。

 特に、長期上昇相場であれば、逆張りで安いところを買い向かい、その後株価が上昇するのを待つことにより、利益を大きく伸ばすことが可能です。

 2012年末から今まで、アベノミクス相場を皮切りに長期上昇相場が続いており、その間逆張りでの買いは基本的には報われる形になっています。

逆張りは下落相場やバブル崩壊に弱い

 ただし、逆張りには大きな弱点があります。それは長期的な下落相場になった場合、含み損が膨らみ塩漬け株を生じさせる恐れが高い点です。

 例えば、2020年2~3月のコロナ・ショックの際、ほとんどの銘柄が値下がりを続ける中で買い向かった個人投資家は大勢いました。彼らが買った株の中には、コロナ・ショック後に株価が大きく上昇し、成功を収めたものもありました。一方で、中にはコロナ・ショック後も株価が上昇せず、今でも多額の含み損を抱えているケースもあるのです。

 また、ITバブル崩壊やリーマン・ショックのように、10年に一度程度訪れる大きな下落のときは、ほぼ全ての銘柄が大きく値を崩します。株価が下がっている途中に安易に逆張りで買い向かうと、買った後もさらに大きな下落となり、塩漬け株のオンパレードになってしまう危険もあります。

大ケガをしたくないなら順張り

 その点、順張りは確かに逆張りより高い株価で買うことも多いものの、株価が下がっている途中に買い向かうことはしないので、株価が大きく下落する途中に買ってその後の大きな下落で多額の含み損を抱えることは避けられます。

 また、逆張りの人はそもそも「安い」と思って株価が下落している途中に買い向かうので、そこからさらに株価が下がると「さらに安い」ことになり、損切りという概念を持たない人が多いのです。しかし、それが塩漬け株につながってしまいます。

 でも、順張りの人は買った株が値下がりに転じたら、損失がそれ以上拡大しないよう損切りを実行することが多いのです。これにより、株価が想定以上に大きく下げた場合も、損失が膨らむことは避けられます。

 想定外の大きな下落となったり、長期間株価が下げ続けたりするようなときは、安易に逆張りで買い向かうよりも、株価が下げ止まって上昇に転じるのを待って順張りで買った方が、結果的に安く買えることも多いのです。大ケガをしたくないのであれば、逆張りではなく順張りに徹した方が無難です。

そろそろ大きな下落には注意したいところ

 では「2022年の日本株で逆張りと順張りのどちらが勝てるか?」と聞かれると、正直答えに困ってしまいます。なぜなら、長期上昇相場が続くなら逆張りが有利ですが、大きな下落相場に転じたなら、逆張りでは大きな損失につながるため、順張りの方が安全だからです。

「株価がいつまで長期的上昇を続けるのか、いつ天井を打って大きな下落に転じるのか?」残念ながら事前に正確に予想することはできません。

 一方、日本株の長期上昇相場はすでに9年間に達し、バブル崩壊後30年の中で最も長期間続いているのも事実です。

 であれば、そろそろ株価が天井をつけて大きな下落に転じる可能性も意識しておきたいところです。

 もし長期上昇相場が続けば、逆張りにより大きな利益を狙うことができます。でも逆張りは大きな下落にはめっぽう弱いです。

 したがって筆者は、大きな下落となったときに逆張りをすることによる大きな損失を回避したいため、今までもずっと順張りをしていますし、今後も順張りを続けていきます。

 もし逆張りをするのであれば、株価が買った値段から大きく値下がりするリスクもあること、そしてそのリスクに対してどのように対応するのかを事前によく考えたうえで実行することを強くお勧めします。

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(足立 武志)

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