480万円「復活のランクル70」ついに発売の中身 デザインはそのままに最新の安全機能も搭載
東洋経済オンライン / 2023年11月29日 22時20分
スクエアなボディ形状ゆえの奥行きの短いダッシュボードの建付けは、1980年代から変わらない。しかし、ダッシュボードのデザインは30周年時のモデルから採用された丸形の吹き出し口や助手席エアバッグにより、モダナイズ。
さらに今回のモデルでは、オートマチックの採用により「RAV4」や「ハリアー」と同形状のシフトレバーが備わり、ステアリングホイールもスイッチが付いたトヨタの最新デザイン(しかも木目調)に。
さらに、メーターは4.2インチのデジタルディスプレイがついた、オプティトロン(自発光式)となっている。USBソケットやToyota Safety Senseのスイッチもつく。
それでいてデビュー当時から変わらないレバー式のエアコン操作盤や、ボディ外板が露出するドアなどが残されているから、おもしろい。ロングセラーモデルならではの、世界観がそこにある。
モード燃費は6.6km/Lから10.1km/Lへ
V6ガソリンエンジンから変更された2.8リッターの直噴ターボディーゼルエンジンは、最高出力150kW(204PS)/最大トルク500N・m(51kgf・m)。
WLTCモード燃費は10.1km/Lと決して良好な数値とはいえないが、V6ガソリンエンジンのときは(より条件のいい)JC08モードで6.6km/Lであったから大幅改善である。
プラットフォームに関しては、高いオフロード走行性能と堅牢性を持つラダーフレーム式のシャシーを継承。サスペンションは、「快適な乗り心地をさらに追求」したという改良を施す。
また、悪路走破のための前後・電動デフロックに加え、ビークルスタビリティコントロール(VSC)、アクティブトラクションコントロール(A-TRC)、ヒルスタートアシストコントロール(HAC)、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)といった駆動力・制動力制御システムを採用し、オン/オフロードともに安全/安定性を向上させている。
先進安全運転支援機能のパッケージであるToyota Safety Senseには、歩行者(昼夜)や自転車(昼)に対応するプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート(LDA)、オートマチックハイビーム(AHB)、ロードサインアシスト(RSA)、発進遅れ警告(TMN)が含まれる。
このレトロなスタイルのオフロードカーに、(法規的な対応が必要とはいえ)これだけの現代的な機能が搭載されているとは、驚くほかない。
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