1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

75歳医師が「最初にたんぱく質」を勧める理由 空腹を感じにくくなり、メタボ予防にも効果的

東洋経済オンライン / 2023年12月8日 14時0分

40代、50代になって「最近、疲れやすい」「集中力が落ちた」「仕事のパフォーマンスが上がらない」と感じる人は、たんぱく質が足りていないのかもしれません(写真:vaaseenaa/PIXTA)

毎日の食事は、健康で生きるための基本。とりわけたんぱく質は、筋肉の材料になったり、血糖値を下げたり、元気な体づくりに欠かせません。

現在75歳で骨密度が135%(正常値は80%以上)という医師の鎌田實先生の著作『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生き食事術』より、たんぱく質の効果的なとり方を一部抜粋してお届けいたします。

疲れやすさは「たんぱく不足」が原因かも

ぼくはこれまで、健康・長生きのための方法を幅広く提案してきましたが、そのど真ん中にあるのが「食事」。

【画像】肉や魚などの主菜を先に食べ、そのときにサラダなどの副菜も一緒に食べれば、血糖値の上昇をおさえ、たんぱく質もしっかりとれます

とりわけたんぱく質は、筋肉の材料になったり、血糖値を下げたり、元気な体づくりに欠かせません。

40歳を過ぎると、毎年1%ずつ筋肉が減っていくといわれています。

筋肉は体を動かすだけでなく、集中力などの脳の働きにも関わります。

40代、50代になって、「最近、疲れやすい」「集中力が落ちた」「仕事のパフォーマンスが上がらない」と感じる人は、たんぱく質が足りていないのかもしれません。

また、高齢者にとって怖いのが、たんぱく質不足によるフレイルです。

フレイルとは、筋肉のおとろえにより心身の働きが弱くなった「虚弱」の状態で、65歳以上の8.7%がフレイル、40.8%がプレフレイル(フレイル予備軍)というデータもあるほど身近な症状です。

とくに女性はフレイルの割合が高いため、筋肉の材料であるたんぱく質を積極的にとる必要があります。

もちろん、若い世代や子どもの体づくりにも欠かせません。

ただし、やみくもにたんぱく質をとっても、余分なものとして体の外に排出されてしまうだけ。

より効率的なたんぱく質のとり方があります。

その方法をお伝えする前に、「鎌田式フレイルチェック」で自分の筋肉の状態を確認してみましょう。若い方でも、筋肉が衰えていることを自覚できるかもしれません。

□ 立つときに「よいしょ」と言う
□ ペットボトルのふたがあけにくい
□ 以前に比べて疲れやすい
□ 前を歩く人を追い抜けない
□ 1年で体重が2~3㎏減った

1つでも当てはまったらプレフレイル、3つ以上当てはまったらフレイルの可能性が高い状態です。とくに、握力低下と肥満が同時進行している「サルコペニア肥満」の人は、認知症リスクが6倍も高まるという調査もあります(2022年順天堂大学の調査報告より。BMI〈体格指数〉が25以上の肥満、かつ握力が男性28kg、女性18kg未満の「サルコペニア肥満」の場合)。

「たんぱくファースト」がいい理由

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください