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年末年始に気をつけたい「子どもへの接し方」 「学校に行く間際」「出掛ける間際」の声掛けはNG

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 12時30分

最も大切なのは、親が子どもに「何を」伝えたいのかを、親自身が明確にすることです(画像:『10歳からの言いかえ図鑑』より)

年末年始のお休みは、いつもよりも子どもと過ごす時間も増え、日々忙しさのあまりにスルーしていたことに目を向けざるを得なくなる機会でもあります。普段から気になっていることがより一層、目につき、親子関係のトラブルに発展してしまうことも。ゆえに、年末年始の後は、親子や家族に関する悩み相談が増える傾向があります。

【画像】最も大切なのは、親が子どもに「何を」伝えたいのかを、親自身が明確にすることです。公認心理師・産業カウンセラーの大野萌子著『10歳からの言いかえ図鑑』

また、長かった自粛ムードもそろそろ氷解し、今年は久しぶりに親戚などが集まるという方も多いのではないでしょうか。すると否が応でも、ほかの子どもと比較したりする機会も増えてしまいます。穏やかに年末年始を過ごすかかわり方はもとより、普段のかかわりにプラスになるヒントをお伝えできればと思います。

子どもの自立を願う親の気持ち

子どもに「意欲をもって積極的に行動してほしい」と自立を願う親の気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあると思います。しかし裏腹に、「やる気がない」「ダラダラしている」など日常の中で憂慮する場面に出くわすことも多く、ついつい叱咤激励のつもりで、強制するような言葉を使ってしまうことがあります。

「しっかりしなさい!」「早く!」「ちゃんとして」。このような声掛けは、どなたにでも経験があると思います。しかし、いくら言っても相手に届かないフレーズでもあります。それは、いずれも感覚的な表現だからです。

例えば、「しっかり」というイメージは、なんとなく想像できます。ただそれは「イメージ」に過ぎないので、ぼんやりとわかったような、わからないような感じで伝わるのです。親は、今までの経験値から「しっかり」のイメージが自分の中で出来上がっているかもしれませんが、子どもはそうではありません。

親が子どもに「何を」伝えたいのか

どうしたらよいかよくわからずに、いつも同じことで叱られていると、「できない自分」という刷り込みが起こり、何かをやろうとする原動力や自信を失うことにもつながります。ですから、親の頭の中の「しっかり」を具体的に言葉で、子どもに伝える必要があります。「洋服のボタンを留めて」なのか「忘れ物をしないようにカバンの中をチェックして」なのか、その時に応じて、具体的な行動を促す言葉かけをしましょう。

そして、最も大切なのは、親が子どもに「何を」伝えたいのかを、親自身が明確にすることです。自分の中での意思が明確に把握できていないと、相手にわかるように伝えることは不可能です。しかし、その意思を自覚することが難しくなっています。親も余裕のなさから、ご自身の気持ちに向き合うという時間を逸しているからです。

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