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先延ばし癖を一瞬で治す魔法の言葉「5分間だけ」 勉強、ダイエット…三日坊主も長続きする秘策

東洋経済オンライン / 2023年12月21日 10時0分

「性格」や「やる気」が問題なのではない(写真:Fast&Slow/PIXTA)

テストの勉強や苦手としている仕事など、嫌なこと、面倒なことほど先延ばしにしてしまう人は、決して怠け者ではない。むしろ途中でやめることができない完璧主義者なのかもしれない。

「5分間だけでいい」「途中でやめてもいい」と思って始めてしまえば、不思議と最後まで続けられてしまうもの。アメリカで教育関係者のバイブルとなっている『勉強脳』の著者であるダニエル・T・ウィリンガム氏は、先延ばしをやめる具体的かつ、誰もができる方法を同書で提案している。

勉強しないのはゲームが楽で魅力的だから

先延ばしの心理は複雑なものではありません。要は、そのほうが楽だからです。

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苦痛なこと(例:数学の問題集を解く)を先延ばしにして、楽しいこと(例:スマホでゲームをする)をやろうとする。そのタスクが嫌であればあるだけ、または他のことが魅力的であればあるだけ、先延ばしをしがちになるのも不思議ではありません。

この問題が少々厄介なのは、未来に想定する楽しみや苦痛が今の楽しみや苦痛と同じパワーを持たないからです。たとえば、医者から砂糖の摂取量に気をつけるよう言われているときに、「1週間後、デザートにケーキを持ってくるけど、いかがですか?」と聞かれたとします。この場合断るのは簡単でしょう。ケーキという楽しみにさほど引かれないのは、それが1週間後のことだからです。

しかし、ケーキを「今あげる」と言われたら、断るのがずっと難しくなります。同じように、苦痛なことが遠い未来に起こるとしたら、怖くはありません。このように、いつそれが起こるかによってその価値は変わります。

対象が数学の問題集であっても同じことで、今すぐ取りかかるのはネガティブに感じますが、未来にやることにしたらそれが薄れます。

また、衝動を抑えられるかどうかも大事です。衝動とは、脳が目先の欲を満たすために起こす企てであり、長い目でみるといい結果を生まないもののこと。お店にめちゃくちゃおいしそうなチョコレートケーキがあるのを見たら今すぐ注文したくなります。

勉強が嫌になったら、すぐにやめていい

あるいは車を運転していて割り込まれたら、その車に幅寄せして道路から追い出してやりたい衝動に駆られかねません。衝動をどれだけ抑えられるかは人によって異なり、先延ばしをしてしまうかどうかにも大きく関わっています。

先延ばしを減らすには、①勉強が他のことよりも魅力的に思えるようにする、または、②衝動的に行動する機会を減らすという対策が考えられます。

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