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吉田カバン、コロナ後売れ筋の「仕事バッグ」事情 年齢や役職を問わずに実用性が重視される

東洋経済オンライン / 2023年12月21日 11時0分

男性も女性もPC持ち運びが一般化、リュック姿はさらに増えた(写真提供:吉田カバン)

大都市での電車通勤客は、ほぼコロナ前の状況に戻り、駅構内や車中では男女ともにリュック姿が目立つ。筆者が「スーツ姿にリュックを背負って電車通勤する人が増えた」と初めて記事に書いたのは2016年の冬だった。最近はどんな状況なのか。

【写真を見る】手提げタイプ「ポーター クラーク」のブリーフケース

青山商事の「ザ・スーツカンパニー」が2022年7月に10代~50代男性(1444人)に実施したアンケート調査で、通勤時にメインで使用しているバッグが「リュック」と答えた人は43.9%、次いで「ブリーフケース」(32.3%)、「トートバッグ」(21.5%)の順だった。

会社員なら冬のボーナスが支給される12月は、もともとバッグを新調する人が多い。

そこで今回、「仕事用バッグの選び方」を第一線で働く社会人に聞くとともに、選ぶ際のポイントを「ポーター」(PORTER)ブランドで知られる吉田カバン(※)に聞いた。

(※)正式社名は株式会社吉田。名称は「吉」の「士」の部分が「土」

バッグ選びは様式美から実用性重視に

まずは現在使っている仕事用バッグについて、20代から40代の会社員に聞いた。

「以前からリュック派ですが、コロナ明けで外出機会が増えました。ビジネスシーンで恥ずかしくない、黒の落ち着いたタイプのリュックを選んでいます」(30代の男性)

「入社2年目から現在まで同じ大きめの肩掛けバッグです。周りを見渡すと、最近は大きなバッグに変えた人が増え、PC(パソコン)の持ち運びもあると思います」(20代の女性)

こうした傾向について、吉田カバンの担当者はこう話す。

「コロナ以前からの傾向でしたが、近年はバッグの選び方が様式美から実用性重視になったのを感じます。その象徴がリュック人気で、年齢や役職も問わなくなりました」(マーケティング部の名倉楓也氏)

コロナ禍の間、筆者は取引先の担当者から「当社の代表取締役会長が最初にリュック姿で出勤してきた時は、ちょっと驚きました」という話を聞いたことがある。

「年配の役員でもリュックに変えると、機能的で手放せないようです。常にフォーマルスーツで出勤していた当社の古参役員(現在は退任)も手提げバッグからレザーのリュックになりました。役職上位者がリュックにすると社員もバッグ選択の自由度が高まるようです」(名倉氏)

15インチのPCを入れる人も増えた

消費者への取材では、「コロナ以降の在宅ワーク⇔時々出勤でPCの持ち運びが増え、リュックに変えました」(40代の女性ほか複数)という声を聞いてきた。

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