「弱い日本」を悲観する人は、世界を知らなすぎる 治安も食事も最高な日本で生きていく"リスク"
東洋経済オンライン / 2024年1月3日 7時0分
人口減少数で世界ランキング1位の日本。どれだけ少子化対策を叫んでも、まったく効果がなく、少子高齢化に歯止めがかかりません。日本政府の借金は大変な状況で、子供たち、孫たちの時代を心配する声があちこちから聞こえてきます。
円安の影響もありますが、欧米どころか、日本より物価が安いと思っていた東南アジアに行っても、都市部の物価は日本と同じか、場所や店によっては日本よりも高くなっています。「もはや日本は先進国じゃない」と悲観視する人もいます。
そして日本には英語を話せない人が多く、内向き傾向も指摘され、世界から置いてきぼりになるのではといった危惧もあります。たとえば電子マネー。海外から戻ってきた人が「日本は相変わらず現金社会。海外ではもうほとんどキャッシュレスだから・・・・・・」なんて言ったりもします。
「とにかく、日本はもうダメ!」の大合唱を聞いているようです。
日本は人類の目的を達成してしまった?
でも、私の見方は少し違います。私はバブル崩壊直後に社会人になり、失われた30年を経験しているので「ダメ」という見方もわかります。しかし仕事で日本と海外を行き来してきた感覚で思うのは、日本はダメなのではなく、すでに「発展」というレースを圧倒的1位でゴールテープを切ってしまった国なのではないかと思うのです。
ゴールしたからレースには参加していない。他国と比較される土俵には乗っていないから、比較してダメと言うのはやめてほしいのです。
私たちの先祖であるホモ・サピエンスが、東アフリカに誕生してから約20万年。人類の目的は「生存」だったと言って間違いではないでしょう。食料を確保し、猛獣たちから身を守り、自然災害や気候変動などにも対応し、そして伝染病などの病気とも戦ってきた歴史でした。
やがて知恵のあった人類は火を起こし、道具を作り、集団で生活し、食糧も自分たちで作るようになり、やがて文明が起こり、徐々にその目的を勝ち取っていきました。
それなのに戦争がなくなった時代はありません。危険な国・地域は存在し、これもまた戦争や紛争などの影響が強いですが、食糧供給が混乱し、栄養不良や飢えに苦しんでいる人たちもたくさんいます。
日本はダメどころか最高な国
翻って、日本はどうでしょうか?
いつも何かしら犯罪のニュースは流れてくるので100%安全ではないながらも、世界のさまざまな国を見た時、日本ほど治安が良い国はないと言っても過言ではありません。インフラの整い方も世界有数でしょう。
この記事に関連するニュース
-
共に生き、共存することの大事さを今一度【私の雑記帳】
財界オンライン / 2024年5月4日 11時30分
-
AIは欧米諸国の「知能劣化」を加速させるのか E・トッド「民主主義」の終わりとその先の希望
東洋経済オンライン / 2024年4月27日 21時0分
-
予想に反する底堅さ、中長期的な低迷を懸念、IMF経済見通し(世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月17日 14時55分
-
ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正「人間とは何か? 生きるとは何か? という本質的なことを勉強しない限り成果は出ない」
財界オンライン / 2024年4月17日 7時0分
-
ツタヤさんのほうがお店はキレイです…ゲオ社長の「うちは二番手でいい」「内装は安くていい」という経営哲学
プレジデントオンライン / 2024年4月11日 11時15分
ランキング
-
1日銀がこれほどまで円安を「無視」する3つの理由 「為替は管轄外」では、結局うまくいかない?
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 8時30分
-
2円上昇、一時151円台 3週間ぶり円高水準、介入警戒も
共同通信 / 2024年5月3日 22時28分
-
3過度な動き「ならす必要も」=円安、介入コメントせず―鈴木財務相
時事通信 / 2024年5月3日 23時51分
-
4いなば食品、大炎上も「ほぼ沈黙」の戦略的な是非 「沈黙は金」黙って耐える…のはもう通用しない
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 19時30分
-
5相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください