格安中古100万円ポルシェ購入2年、維持費の真実 カイエンの車検代やガソリン代などを大公開
東洋経済オンライン / 2024年1月10日 12時0分
2021年9月に【ポルシェ「カイエン」100万円中古車を買ってみた】という記事を執筆したが、「格安中古の輸入車なんてすぐ壊れるんじゃない?」「安物買いの銭失い、維持費がすごくかかるんじゃない?」と思った読者も多いだろう。そこで続編として、実際に2年間でかかった維持費を公開しようと思う。
【写真で見る】2021年に100万円で買った中古輸入車ポルシェ「カイエン」
ポルシェ「カイエン」の中古車相場
「ポルシェ=超高級車」というイメージも強いが、911シリーズを除けば、意外に手頃な中古車が多い。例えば、筆者が購入した初代カイエンの場合、中古車検索サイトで車両本体価格50万円台~、支払総額70万円~で見つけられる。そのほか、「ボクスター」も100万円前後~、「パナメーラ」「マカン」「ケイマン」なども200万円以下で検索にヒットするので「ポルシェ=高嶺の花」というわけでもないのだ。いずれも新車価格1000万円前後のモデルなので、中古車はかなりお買い得に見える。
その中でも中古車市場で流通量が豊富で、手頃な車両が多いのが人気SUVのカイエンだ。カイエンは、大きく2002年発売の初代(前期 955型/後期 957型)、2010年発売の2代目(958型)、2017年発売の3代目(現行/959型)に分けられる。
中古車検索サイトを見ると、執筆時点の車両本体価格で初代が58万円~、2代目が125万円~、現行となる3代目が558万円~となっている。3代目はまだ高値を維持しているが、初代や2代目に関しては、国産中古車と変わらない価格で流通していることがわかる。
まずは最も手頃で筆者が購入した、カイエン初代モデルについて簡単に紹介する。執筆時点(2023年12月末時点)、中古車検索サイトでヒットした車両は約140台で、車両本体価格は58万~330万円だった。100万円以下のモデルの多くは走行距離10万km前後だが、中には走行距離5万km程度の車両もあった。
また、初代モデルには、V6エンジンを搭載したベースグレード「カイエン」、V8エンジン搭載の「カイエンS」、V8ターボエンジンを搭載する「カイエンターボ」などがあり、さらに前期型/後期型があるが、それらでの価格差も少ない印象だ。
続いて2代目モデル。中古車検索サイトでヒットした車両は160台で、車両本体価格は125万~750万円だった。高年式かつ低走行のターボやGTSなどは高額だが、2010~2012年モデルで、多少走行距離の伸びているベースグレードやS、ハイブリッドなどであれば200万円以内で手が届くので魅力的だ。筆者は初代を購入したが、今なら2代目を狙うのもおすすめ。
筆者が購入した初代カイエンの詳細
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