1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

松本人志「性加害騒動と活動休止」混沌招く5大論点 「まつもtoなかい」「ガキ使」などもどうなる?

東洋経済オンライン / 2024年1月12日 11時30分

多数の人気レギュラー番組を持つダウンタウンの松本人志さん。混沌とした状況はどうなっていくのでしょうか?(画像:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」公式サイトより)

松本人志さんをめぐる性加害疑惑騒動がさらに混沌とした状況に陥っています。

【画像】松本人志さんは昨年末、自身のXに「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ~」と書き込んでいたが…

きっかけは昨年12月に「文春オンライン」で報じられた性加害疑惑。2015年に高級ホテルで飲み会が行われ、ある女性に性的な行為を迫ったことなどが報じられました。

これを所属元の吉本興業が全面否定したほか、松本さんも自身のXに「いつ辞めても良いと思ってたんやけど…やる気が出てきたなぁ~」と否定のニュアンスを投稿。しかし、1月8日に松本さんは活動休止を発表し、裁判に注力する姿勢を明らかにしました。

さらに10日、「週刊文春」が新たに女性3人の証言を続報。また同日、松本さんがXで出演を予告していた「ワイドナショー」の出演が取りやめになるなど、次々に新たなニュースが飛び込んできます。

この間、ネットメディアが関連記事を量産しているほか、SNSのコメントも常に書き込まれていますが、中には首をかしげたくなるようなものも少なくありません。今回の騒動は主に5つの論点が混在して焦点が見えづらくなっているだけに、中立な立場から「当事者は何を争っているのか」「どんな経過や影響が予測されるのか」などを整理していきます。

裁判が長期化せざるをえない理由

最初に主な論点を挙げておくと、

「性加害は本当にあったのか。その結果で松本さんはどうなるのか」

「松本人志VS週刊文春、名誉毀損をめぐる裁判の損害賠償額」

「被害女性たちが声をあげた背景と告訴はあるのか」

「一般人の発言はどこまでがセカンドレイプに該当するのか」

「テレビ業界やお笑い業界への影響」

の5つ。

まず「性加害は本当にあったのか。その結果で松本さんはどうなるのか」について。ネット上で最も多い議論はこの「性加害の有無」ですが、被害者にとって極めて重要なことである一方で、松本さんサイドと「週刊文春」にとってはそこまでではないというムードが漂っています。

松本さんサイドにしてみれば、「性加害はしていない」という認識がある上に、ネット上に「かなり前の出来事だし、証拠がないのでは」「LINEの内容とか(被害女性にとって)不利なものしか出なさそう」などの声が挙がっており、被害の立証が難しいことから、松本さんサイドがあまり不安視していない様子が伝わってきます。

一方の「週刊文春」は、もし性加害が裁判で認められなかったとしても、それで自分たちが「松本さんに対する名誉毀損で罪に問われるか」は別問題。法律上、「報道に公共性・公益性があり、真実ではなくても、真実相当性(真実であると信じる理由や根拠)を証明できれば罪にならないことがある」ことを熟知しており、「それを裏付ける取材を緻密かつ繊細に重ねてきた」という勝算があるのでしょう。つまり、「性加害が認められなかった場合でも、ダメージを受けないように裁判を進められる」という手応えのようなものを感じさせます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください