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松本人志「性加害騒動と活動休止」混沌招く5大論点 「まつもtoなかい」「ガキ使」などもどうなる?

東洋経済オンライン / 2024年1月12日 11時30分

4つ目の論点は、「一般人の発言はどこまでがセカンドレイプに該当するのか」。

被害女性に寄り添う声がある一方で、「なぜ8年も前の話を今するのか」「おいしそうな話に乗って危ない場所に行った自分が悪い」「すぐ警察に行かなかったのはおかしい」「告発はお金目的だろう」などと厳しい声を浴びせる人も多く、そのたびに「セカンドレイプではないか」という声が挙がっています。

明らかに誹謗中傷と思わせるような書き込みだけでなく、被害女性が送ったLINEを流出させるような行為も含めて、その行為を「セカンドレイプ」と言われても無理はないでしょう。「みんな書いているからこれくらいはいいだろう」という理屈は通用せず、被害女性たちから損害賠償を請求されても不思議ではありません。

これはもちろん松本さんに対する誹謗中傷なども同様であり、芸能活動を休止してまで対策している以上、「どの程度の書き込みまでを許すか」の境界線はわからないところがあります。とりわけ出演番組や出演CMのスポンサーに向けた誹謗中傷は松本さんに限らず、今後、芸能人が誹謗中傷の被害を訴えるところになるかもしれません。

みなさんに覚えておいてほしいのは、「論点が多く結論が出づらい話題ほど、ネット上の書き込みが盛り上がりやすく、批判の声がエスカレートしやすい」という人間の行動心理。いずれにしても、裁判前の現段階で被害女性、松本さんの双方に、何かを決めつけて叩くような書き込みは避けたほうがいいでしょう。

ネット上の書き込みを見ていてもう1つ気になったのが、「証言だけで性犯罪が成立するのはおかしい」「性犯罪は具体的な証拠がなくても証言だけで罪に問われてしまう」などと疑問視するような声。セクシャルハラスメントや痴漢の冤罪が生まれやすいことなどを絡めて、証拠が少なくても罪に問われやすいことを指摘したいのでしょう。

さらに、「なぜ証拠がないのか」と書くと「セカンドレイプ」と言われ、言葉を封じられる風潮があるも論点の1つ。この点は、あくまで被害女性を責めているような印象を与えず、一般論として「今後どうしていけばいいのか」を問いかける姿勢が必要でしょう。

松本さん不在で業界はどう変わるか

最後に5つ目の論点は、「テレビ業界やお笑い業界への影響」。

松本さんの活動休止によって現在、テレビ業界は大混乱の最中。性加害が確定したわけではなく、とはいえ、視聴者とスポンサーの心証はよくないだけに、「対応を検討中」の状態が続いています。

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