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「暗く見られる人」が印象を変えるためのひと工夫 ちょっとした行動で気分も印象も大きく変わる

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 10時0分

(写真:Pangaea/PIXTA)

「自分の意に反して暗い人に見られてしまう」と悩んでいる方もいるかもしれません。この状況が続けば、本人にとっても、周りにとっても気持ちがよい状態とは言えないでしょう。

【写真を見る】暗い表情の例

そこで本稿では、リーダー研修や就職セミナー等で自分の想いを正しく伝えるコミュニケーション法をお伝えしている、感情と表情の専門家としての知見から、ポジティブな印象を醸し出すヒントを紹介したいと思います。

暗い人の心の状態とは?

最初に、暗い人とはどんな人のことを言うのでしょうか。退屈なときや疲れているときも暗い印象を与えることがありますが、ここでは感情や気分に焦点を絞って説明します。

感情は、覚醒水準の高低とポジティブ・ネガティブ方向の二次元から捉えることができます。覚醒水準が高くてポジティブなのは、「歓喜」や「感激」です。覚醒水準が高くてネガティブなのは、「恐怖」や「怒り」です。一方、覚醒水準が低くポジティブなのは、「安堵」や「安心」などとなります。

暗い感情とは、覚醒水準が低く、かつネガティブへ向かう感情のことです。代表的なのは、「悲しみ」です。

暗く見られる人とは、この悲しみ感情が持続的に続く状態を意味します。つまり、「寂しさ」「憂鬱」「無気力」などに支配されている状態です。

表情としては、悲しみが顔全面に出ているというより、緩やかに表れています。もしくは同時に表情に張りがなく、目にも力がない状態です。また姿勢は、うつむきがちになります。

プライベートで辛いことや仕事でミスが重なったりすると、寂しさや憂鬱が心に浸食してきます。こうした状態の最たるものが、うつです。

うつ病の表情の特徴は、症状の程度によって異なりますが、往々にして表情の少なさが挙げられます。無表情と言える場合もあります。無表情は、感情としては中立に位置し、覚醒水準が中程度(なお、覚醒水準が0だと眠っていることになります)、ポジティブでもない、ネガティブでもない、ニュートラルな状態を意味します。わかりやすく言えば、感情が死んでしまっている状態です。

「暗い」を脱するための根本的な解決方法は、原因によって異なります。うつ病やうつ状態が続くようなら、専門機関の治療が必要であることは言うまでもありません。

とはいえ、大切なものを失い、苦悩し、それがしばらく続く。こうしたことは、私たちを内省的な状態に促し、気持ちを整理するうえでも役に立つため、不要どころか、必要です。問題なのは、程度です。いつまでも悲しみの状態にいるわけにはいきません。

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