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「年収400万以下の夫」を選んだ妻が絶賛する理由 婚活で「高年収の男性」探した彼女が気づいた本質

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 13時30分

自分より知識が多い人、収入が多い人でなければ尊敬できないと思っていた女性が気づいた「本当の尊敬」とは?(イラスト:堀江篤史)

筆者はライター業のかたわら、男女を引き合わせて結婚までをお手伝いする「お見合いおじさん」をしている。

このたび9組目の成婚カップルが誕生した。オンラインお見合いをしてから2年以上も経っていた2人。「自然消滅してしまうのでは」という筆者の予想が嬉しい方向に裏切られた。今回は彼らにインタビューをしたい。

関西地方で大学教員をしている飯田晴香さん(仮名、41歳)の記事を2021年の3月に筆者が書いたところ、その年の夏に東京都内の金属加工会社で働いていた裕二さん(仮名、47歳)がお見合いを希望してきた。

フォワードは2人も要らない

2人は翌2022年の春から遠距離での真剣交際を始めた。そして、婚姻届の提出が2023年の秋。慎重派を自称する晴香さんにとってはこの歳月が必要だったようだ。

「私はとても恋愛下手なんだと思います。これまで自分にとってのよきパートナーではなく、世間一般の『いい男』を選んでしまっていました。高学歴の研究者男性などです。でも、私自身も前に出たい性格なのでぶつかってしまいがちでした。フォワードは2人要らないのだと今では思います」

自分がバリバリに頑張っているのに、結婚相手にも同等もしくは上のキャリアや能力を求める――。高学歴女性によくある傾向だ。しかし、年齢を重ねるほどその組み合わせは難しくなる。条件のよい男性はより若い女性を選ぶことができるからだ。晴香さんにはハイスペックの男性を求めてしまうもう一つの理由があった。

「私は研究職ですが、非常勤の立場で経済的に不安定でした。街コンなどに参加しても収入が低い男性は結婚相手として選べないと思っていました」

35歳のときにようやく正規の研究職(パーマネント)を得た晴香さん。結婚相談所などを活用し、相手の年収などの条件を緩めて婚活をしたが、信頼できる相手とは巡り合えなかった。

「結婚相談所で私から申し込んだのは10歳年上の会社員男性でした。でも、私がやっているセミナーを聴講した彼が、『あの部分がおかしい』とダメ出しばかりするんです。はり合いたかったのかもしれません。

寺コン(寺社主催の婚活パーティ)で付き合った年下男性もいましたが、彼はいわゆるマザコンでした。結婚後の名字について話し合ったら、お母さんの逆鱗に触れてしまったらしくて『自分が名字を変えることは絶対にありません』と言われて……」

「僕は次男なので名字を変えるのは大丈夫ですよ」

論文などで本名を世間に出して働く仕事なので、結婚後も名字を変えたくない晴香さん。ジェンダーの平等も信条だ。そのことを承知のうえでお見合いを申し込んでくれたのが裕二さんだった。

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