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東大生解説「共通テスト英語」過去イチ難しい衝撃 SNS上でも英語難化の声、なぜ難しかったのか?

東洋経済オンライン / 2024年1月15日 14時10分

過去イチ難しかったとされる英語リーディングの問題。そのポイントとは(写真:朝日新聞より引用)

2024年1月13日・14日にかけて、大学入学共通テストが実施されました。

【写真】受験生たちを悩ませた、2024年度共通テスト英語の第5問

センター試験から共通テストに変わって今回で4回目となる入試。今年も、新傾向の問題や難しい問題に苦戦する受験生が多かったようです。

その中で一番話題になったのは、英語リーディングの試験でした。SNSでは「英語難化」との声が非常に多く、実際にわれわれが指導している受験生たちも、「英語が非常に難しかった」「今まで受けた共通テスト形式の模擬試験や過去問と比べても類を見ないくらい、ぶっちぎりで難しかった」という声が多く聞かれました。

さて、われわれ「カルペ・ディエム」には東大生たちが数多く所属しており、みんなで受験生になったつもりで今年の共通テストを解いてみました。

今回の記事では、東大生たちが共通テスト英語を解いて感じた感想・「何が難しかったのか」をみなさんと共有したいと思います。

問題のページ数・分量が多い

まず、いちばん最初に感じたことは、問題のページ数・分量が多いということです。

センター試験の時代と比べても、去年までの共通テストと比べても、ぶっちぎりで問題文の分量が多いのです。

問題数こそ変わらないものの、ページ数は「40ページ」と過去最多。問題に使われている文章の合計ワード数に至っては「約6300語」でした。

センター試験時代には約4000〜4500語だったことを加味して考えると、とんでもなく分量が増えています。

去年までの共通テストと比べても、分量が大きく増加しています。2021年度の第1回共通テストでは「約5500語」で、2022年度・2023年度も「約6000語」。それでも悲鳴を上げる受験生たちが多かったことを考えると、そこからさらに分量が増えた今回の入試の平均点は、例年と比べて大きく低くなることが予想されます。実際、われわれが教えている受験生たちも、いつもよりも英語リーディングの点数が低かった人が大半です。

東大生たちも、「時間内に解けなくはないけれど、全部読もうとしたら本当に時間がなくなる」「1~2問は(時間がかかるから)捨てて、次の問題に進んだ」「受験生時代に解いていたとしても、かなり低い点数になっていただろう」との感想がありました。

さらに、難しくなっているのは分量だけではありません。その中身の難易度も大きく向上しています。

受験生たちを苦しめたのが、第5問でした。『魔の第5問』とでも呼ぶべき凶悪な難易度の問題であり、例年とは違った傾向のある問題でした。

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