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ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 12時10分

さらに、ホイールのサイズは、WR-VがXに16インチのスチールホイール、ZやZ+には17インチのアルミホイールを採用。一方、ヴェゼルのGグレードでは16インチのみを設定する(e:HEVプレイとe:HEV Zには18インチを設定)。同じガソリン車で比較すると、WR-Vのほうが、より幅広い選択肢を用意している。

なお、ボディカラーは、WR-Vでは5色を設定するのに対し、ヴェゼルのGは1色多い6色から選ぶことができる。カラーバリエーションでは、ヴェゼルのほうが多少ながら好みの色を探しやすいといえる。

パワートレインと燃費

パワートレインは、WR-Vとヴェゼル・Gグレードのいずれも、1496cc・水冷直列4気筒エンジンを搭載。最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpmといったスペックも同じだ。両モデルともに、とくに市街地などでは、発進から軽快かつスムーズに走り、あまりストレスを感じないことが魅力。いずれも駆動方式はCVT(無段変速オートマチック)だが、WR-Vにはパドルシフトも採用し、MT(マニュアル・トランスミッション)車のようなスポーティな走りも楽しめる。

なお、ヴェゼルもハイブリッド車には、4段階の減速フィールを味わえるパドルシフト風の「減速セレクター」を装備する。また、3タイプのドライブモードも用意し、通常走行に対応する「NORMAL」、スポーティな走りが楽しめる「SPORT」、燃費走行に最適な「ECON」から選択可能。ただし、これら装備は、ヴェゼルのガソリン車には設定がない。

燃費性能では、WR-VがWLTCモード値16.2~16.4km/L。一方、ヴェゼル・Gグレードの2WD(FF)ではWLTCモード値17.0km/L(4WDは15.6km/L)。燃料タンク容量はどちらも40Lのため、スペック上の航続距離は、若干ながらヴェゼルに軍配が上がる。また、車両重量はWR-Vが1210~1230kgで、ヴェゼルのガソリン車が1250~1330kg(e:HEV車は1350~1450kg)。ヴェゼルは、車体もやや重いわりには、燃費性能ではWR-Vを若干上回っている。さらに、ヴェゼルは、ガソリン車にも4WD車を設定するため、雪が多い地域など、より幅広いニーズにマッチしているといえるだろう。

ちなみに、ヴェゼルのハイブリッド車は、ガソリン車と同じエンジンと、最高出力96kW(131PS)、最大トルク253N・m(25.8kgf-m)を発揮する走行用モーターを搭載。これに発電用モーターを組み合わせることで、より多くのシーンでモーターによる走行が可能だ。また、加速時などにはエンジンの出力をモーターがアシストする。これらにより、WLTCモード値22.0~25.0km/Lと、燃費性能もかなり高い。とくに高速道路を使ったロングドライブなどでは、e:HEV車のほうが長い航続距離を実現する。

室内:運転席・メーター

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