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ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 12時10分

両モデルの室内サイズは、WR-Vが長さ1945~1955mm×幅1460mm×高さ1280mm。一方、ヴェゼルは、長さ2010mm×幅1445mm×高さ1225~1240mm。ヴェゼルのほうが55~65mm長いが、WR-Vのほうが幅で5mm、高さは40~55mmほど余裕がある。また、WR-Vは、ホイールベースが2650mmで、ヴェゼルの2610mmよりも40mmほど長い。これらの差により、天井がより高く、足元スペースにも余裕があるのはWR-Vのほうだろう。

また、WR-Vの後席は、かなり厚みがあり、乗り心地もより快適だ。これは、WR-Vの海外仕様となるエレベイトが販売されているインドでは、オーナーが運転手付きで後席に座るケースも多いことが関係している。つまり、現地では高級車としてのポジションだといえる。そうした背景もあり、WR-Vは、より後席の座り心地を追求して開発されたモデルだといえる。

荷室に関しても、WR-Vは、後席の背もたれを起こした5名乗車時でも、458Lというクラストップレベルのスペースを確保する。ただし、6:4分割式の後席は、左右の背もたれをすべて倒してもフラットにはならない。座面と背もたれの厚みが段差となってしまうからだ。

荷室アレンジはヴェゼルに軍配

その点、同じく6:4分割式を採用するヴェゼルの後席は、左右シートを座面ごと足元へ収納できる「ダイブダウン機能」を持つため、荷室をほぼフラットにすることが可能。よりさまざまな荷物を安定して積載することができる。

こうした違いは、ヴェゼルには「センタータンクレイアウト」を採用しているためだ。フィットやN-BOXなどにも採用されているこの機構は、通常は後席や荷室の下にある燃料タンクを前席下へ配置することで、室内のフロアを低く設定できる。これにより、ヴェゼルの後席はダイブダウン機能を装備できるのだ。また、後席の座面を背もたれ側へ跳ね上げる「チップアップ機構」も採用し、鉢植えなど背が高い荷物を積むこともできる。荷室のアレンジがより幅広いのは、ヴェゼルのほうだといえる。

なお、両モデルのシート生地は、WR-VがXグレードにファブリック、ZとZ+には、プライムスムース×ファブリックのコンビシートを採用する。また、同じくZとZ+には、本革巻きステアリングホイールやプライスムースを施したドアライニングなども装備し、さらなる高級感を演出している。

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