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ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 12時10分

ただし、ヴェゼルの場合は、やはりハイブリッドシステムを持つe:HEV車のほうが、燃費性能はもちろん、装備も充実している。たとえば、WR-VのZやZ+に設定があり、ヴェゼルのガソリン車にはないプライムスムース×ファブリックのコンビシートも、e:HEV車なら選べる。実際に、ホンダ某販売店によれば、ヴェゼルの売れ筋は「ハイブリッド車のe:HEV Z」だという。このグレードも、コンビシートや本革巻きステアリングなどを装備するが、価格(税込み)は2WD(FF)で300万1900円(4WDは322万1900円)だ。

また、同じホンダ某販売店によると、ヴェゼルのガソリン車Gグレードを購入する層は「少数派」だともいう。こちらの価格(税込み)は、2WD(FF)で239万9100円(4WDで261万9100円)だから、e:HEV Zのほうが60万円程度も高い。おそらく、近年は、ハイブリッド車のほうがリセールバリューも高いことなどを考慮し、ヴェゼルに関しては、装備がかなり充実しているe:HEV Zを選ぶユーザーが多いのだろう。

そう考えると、WR-Vを選ぶユーザーは、ガソリン車でもいいので、装備もそこそこ充実していて、価格もリーズナブルなことを重視する層だといえる。一方のヴェゼルでは、ある程度の高い買い物でも、燃費性能や装備の充実を重視し、ハイブリッド車を選ぶ層が中心となるようだ。

2モデルのターゲット層は明確に異なる

ホンダによれば、WR-Vのメインターゲットは20~30代のミレニアル世代。収入に対し、生活費や子育てなどに必要なお金の比率が高い層だ。おのずと、クルマにかけられる金額にも限界が出てくる。WR-Vの価格は、まさにそうした主要ユーザーの事情も考慮されて設定されているのだろう。

対するヴェゼルのユーザーは、例えば、子育てを終え、クルマの購入費用や維持費などにも余裕が出てきた層などが多いことがうかがえる。いずれにしろ、新型のWR-Vが、20~30代の若い世代などへ今後いかに訴求でき、どの程度の新車販売台数を記録するのかが注目だ。

平塚 直樹:ライター&エディター

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