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ホンダSUV「WR-V」と「ヴェゼル」にある決定的な差 サイズ感の近いコンパクトSUVだが狙いが違う

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 12時10分

対するヴェゼルのガソリン車は、シート生地がファブリックのみの設定。ヴェゼルもハイブリッド車のe:HEV Zやe:HEVプレイであれば、プライムスムース×ファブリックのコンビシートや、スムースレザーの本革巻きステアリングホイールを選べるが、ガソリン車には設定がない。同じような車両価格でも、より高級感ある室内を求めるのであれば、ヴェゼルのガソリン車よりも、WR-VのZやZ+といったグレードを選んだほうがいいだろう。

ホンダセンシングに差はあるのか?

両モデルは、どちらも安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備している。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用する点も同様だ。車両や人、自転車との衝突回避を支援する「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」や、不注意による急発進を防止し注意喚起する「誤発進抑制機能」、不注意による急な後退を防止し注意喚起する「後方誤発進抑制機能」などを搭載。壁など障害物の見落としに起因する衝突回避や被害軽減を支援する「近距離衝突軽減ブレーキ」も装備する。さらに、WR-Vでは、ブレーキとアクセルペダルの踏み間違いによる急加速を抑制する「急アクセル抑制機能」も採用。新しいモデルだけに、機能もより充実している。

ほかにも、両モデルには、急な登り坂からの発進で、ペダルを踏みかえる瞬間のクルマの後退を抑制する「ヒルスタートアシスト機能」も搭載。駐車時や出庫時に障害物を検知して注意喚起する「パーキングシステム」も採用し、駐車が苦手なドライバーなどの運転操作をサポートする。

さらに、高速道路などで、適切な車間距離を保ちながら前車を追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」も、両モデルともに採用する。ただし、ACCの機能については、ヴェゼルのほうがより便利だといえる。渋滞時に前車が止まると自車も自動停止し、再発進すれば追従の再開も可能な「渋滞追従機能付き」だからだ。一方、WR-VのACCでは、車速が25km/h未満になったときに機能が自動で解除される。つまり、渋滞追従機能がないのだ。ロングドライブなどで、渋滞時も含めたドライバーの疲労軽減をより考慮しているのは、ヴェゼルのほうだといえる。

以上が、WR-Vとヴェゼル・ガソリン車の比較だ。それぞれに、一長一短があり、一概にどちらがいいかはユーザー次第だが、とくに外観スタイルの違いは、好みがわかれるだろう。都会的なヴェゼルに対し、WR-Vはオフロード4WD車的なテイストが持ち味。近年、人気が高いキャンプなどのアウトドア・レジャー好きにも、荷室が広いこともあり、WR-Vに注目している層は多いのではないだろうか。

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