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東京オートサロン、国内メーカー注目モデル総括 コンセプトモデルから市販予定車まで一挙紹介

東洋経済オンライン / 2024年1月20日 11時30分

最後は番外編。今回のトヨタ・ガズーレーシングでは、メインステージに意外な車両を並べていた。それは、モリゾウこと、トヨタの代表取締役会長である豊田章男氏の愛車6台だ。ちなみに、モリゾウとは、豊田氏がレース参戦時などで使うドライバーネームのこと。トヨタの経営者である前に、「一人のクルマ好き」として語る場合などにも、よく使われる愛称だ。

「モリゾウガレージ(MORIZO Garage)」と名付けられたメインステージに並べられたのは、まず、高級車の「センチュリー」。2023年9月に発表されたクロスオーバータイプの新型だ。

また、かつてトヨタが販売したコンパクトカーの「iQ」もある。しかも、これら2台には、スポーツバージョン「GRMN」の名前がつけられている。スタンダードには設定がないモリゾウ仕様車だ。詳細は未発表だが、自らレース参戦も行う豊田氏らしく、愛車をスポーティな仕様にカスタマイズしているようだ。

トヨタ車以外も展示と異例づくし

展示車は、ほかにも「カローラ」のスポーティ仕様「GRカローラ」。これも、スポーツカー好きの定番車種だといえる。また、興味深かったのが、スズキの軽4WD車「ジムニー」や、ヤマハの原付スクーター「ビーノ」といった他社のモデルもあったことだ。とくにビーノに乗る豊田氏の姿を想像してみると、ちょっと面白い。きっと、世界的な自動車メーカーであるトヨタの会長が、まさか原付スクーターを運転しているとは誰も思わないだろう。ある意味、完璧なお忍び行動ができそうだ。

そして、6台目は、レクサスのコンパクトSUV「LBX」をベースとした「LBXモリゾウRRコンセプト」。この車両だけは、豊田氏がテストなども手掛けたコンセプトカーだ。主な変更点は、エンジンを1.5L直列3気筒から、1.6L直列3気筒インタークーラーターボ(G16E-GTS)に変更。ターボエンジンとフルタイムAWDのマッチングなどで、高揚感を味わえるハイパフォーマンスモデルを目指したという。また、外装は、フロントのユニファイドスピンドルにメッキモールを装備。シートベルトに豊田氏のシグネチャーカラーであるイエローも採用。随所にモリゾウ・イズムを投入しているという。

このように、今回のトヨタ・ガズーレーシングのメインステージは、かなり異例だったといえる。通常、カーイベントのメインステージには、各メーカーが将来的な販売を想定した車両、また自社の最新技術などをアピールするコンセプトカーを展示することが多いからだ。トヨタによれば、その趣旨は、自他共に認める「クルマ好き」豊田氏のある想いからだという。このイベントに集まる数十万人ものクルマ好きへ、自らの愛車を披露することで、「(クルマに関する想いを共に)もっと熱くしたい、未来を一緒に作っていきたい」ということをアピールしたかったのだという。

エンジン開発にも積極的なトヨタ

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