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2浪阪大「物理学者の夢破れた」彼が歩む意外な道 ジャニーズ問題等の企業リスク扱う准教授に

東洋経済オンライン / 2024年1月21日 12時10分

最近では、過去の炎上分析の経験も生かして、冒頭で述べたように、ジャニーズの性加害問題について寄稿したり、コメンテーターとしてテレビに出演したりするなど活躍の場も広げています。

50代にして、自身の地位を確立した西山さん。今の自分があるのも、やはりすべての出発点は浪人の経験だそうです。浪人を通して彼は、「一生ついて回る勉強する姿勢が培われた」と自信をもって語ってくれました。

浪人経験が今の仕事にも生きている

「私は仕事で成功をするためにも、勉強をすることが必須だと思っています。たとえば今、自分がジャニーズの問題でテレビに呼んでいただけているのも、テレビ局に求められているものを理解しようとしているからだと考えているんですね。

あらゆる報道や、法律や、企業リスクなど、つねにすべての情報を仕入れ、テレビの方に聞かれる前にすべて調べ終わっている状態を作っておくと、どんな角度からの話にも対応できますし、『この人に聞けば全部わかる!』って思っていただけると思うんです。これは受験勉強で難問や奇問も網羅して対応する姿勢と似ていると感じます。

そして、その作業をするための思考習慣や基礎体力も、浪人生活で、自分で考えながら、自分の能力の限界まで努力しようとした経験で培いました。今、浪人した当時の経験がすべて生きていると思います。

世の中の競争は理不尽の連続です。私もコネを持っている相手に競争で勝てなくて、評価されないつらい日々を送ったこともありました。そういう意味では、1点でも高ければ受かる受験は言い訳のできないとても公正な競争ですし、その競争で精一杯やり抜くことはのちの人生を生きるうえですごく役に立つと思います」

学問の世界で度重なる挫折を経験した西山さん。しかし、死に物狂いで努力してきたからこそ、進むべき道を把握することができ、今の自分の人生を築き上げることができているのだと思いました。

西山さんの浪人生活の教訓:精一杯努力したら諦めがつき、自分の道が見えてくる

濱井 正吾:教育系ライター

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