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ホンダ「N-BOX」新旧比較、価格アップが懸念材料 2代目と新型となる3代目、意外と類似点も多い

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 11時55分

一方、新型モデルでは、前席がベンチシート仕様だけとなり、助手席スーパースライドシート仕様は廃止。スタンダードではNA車のみを設定し、ターボ車やコーディネートスタイルもない。グレード構成もよりシンプルで、標準グレードと新追加された「ファッションスタイル」の2グレードとなっている。なお、ファッションスタイルは、サイドミラーやアウタードアハンドルにホワイトを配し、ホイールにはボディ同色のカバーを装備した仕様で、主に女性ユーザーをターゲットとしている。

また、新型のN-BOXカスタムには、NA車とターボ車を用意し、標準グレードのほかに、ボディ色などをモノトーンと2トーンから選べる「コーディネートスタイル」を設定。こちらも、先代モデルと比べると、比較的シンプルな構成となっている。

ほかにも、新旧モデルでは、いわゆる福祉車両で、足が不自由な人が車いすに座ったまま乗り降りできるスロープ仕様車をスタンダードとカスタムの両方に設定。これらも含めると、先代モデルが全34タイプ(特別仕様車を除く)を用意していたのに対し、新型モデルは全20タイプとなっている。

室内や荷室の相違点

ラインナップには変更点も多い新旧N-BOXだが、装備などには類似点もかなりある。とくに、全高が1700mmを超える軽スーパーハイトワゴンのなかでも、高い評価を受けている広い室内やシートアレンジの豊富さ、使い勝手のいい荷室などは新型でも健在だ。

N-BOXの大きな特徴には、初代モデルから採用している独自の「センタータンクレイアウト」がある。これは、通常は後席や荷室の下にある燃料タンクを前席下へ配置する技術で、室内のフロアを低く設定できることがメリットだ。そのため、新旧モデルともに、室内高は1400mmを確保し、小さな子どもが室内で立ったまま着替えることができる。

また、5:5分割式の2列目シートは、足元に収納できるダイブダウン機構を備え、左右の背もたれを前に倒せばフラットな荷室空間を作ることが可能。自転車など大型の荷物も積載できる。さらに座面を背もたれ側に跳ね上げるチップアップ機構を使えば、鉢植えなど背が高い荷物の積載にも便利だ。ほかにも、2列目シートは、左右それぞれを前後に190mmスライドする機構も装備し、大人から子どもまで、後席乗員の体格に応じた位置設定が可能。大人4名でもゆったりと座ることのできる室内空間を演出する。

ちなみに、室内サイズは、新旧でやや変更されている。先代モデルが長さ2240mm×幅1350mm×高さ1400mmだったのに対し、新型は長さ2125mm×幅1350mm×高さ1400mm(いずれもスロープ仕様を除く数値)。新型は、長さのみ115mmほど短くなっているが、そのぶん、後席ショルダールームを55mm拡大するなどで、とくに後席の居住性を向上させている。

パワートレインは基本的に変更なし

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