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ホンダ「N-BOX」新旧比較、価格アップが懸念材料 2代目と新型となる3代目、意外と類似点も多い

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 11時55分

搭載するパワートレインも新旧同じだ。いずれも、NA車に658cc・水冷直列3気筒(S07B型)を搭載し、最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65N・m(6.6kgf-m)/4800rpmを発揮。同じエンジンを採用するターボ車のスペックは、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpmだ。

ただし、タイプにもよるが、新型の燃費性能は若干向上。例えば、2WD(FF)の場合、NA車が21.2km/hから21.6km/hへ、ターボ車は20.2km/hから20.3km/hにアップしている(いずれもWLTCモード値)。また、新型はCVT(無段変速オートマチック)制御も改良され、変速がよりスムーズになっている。

筆者は、実際に新型モデルに試乗したが、例えば、前方の信号が赤になり、早めにアクセルをオフにし、停止位置まで惰性で走るときに変化を実感した。先代モデルでは、そういった際、ある程度速度が落ちると変速(無段変速のCVTでは擬似的シフトダウン)のショックをわずかに感じたあと、グンッと速度が落ちることもあった。一方の新型は、そうしたショックや急な減速はなく、停止位置までゆるやかに速度を落としていく感じだ。速度の落ち方がよりスムーズになったことで、車体の姿勢変化も少なく、快適性が増した印象だった。

ほかにも新旧モデル共に、スイッチを引くだけで作動し、アクセルを踏めば自動的に解除する電子制御パーキングブレーキを装備。停車中にブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持するオートブレーキホールドも採用しており、渋滞時などの疲労軽減に貢献する。

外装の変わった点

新旧モデルは、車体サイズもまったく同じで、全長3395mm×全幅1475mm×全高1790~1815mm。だが、新型の外観は、全体の安定感ある四角いフォルムこそ継承しているものの、フェイスデザインを中心にデザイン変更を施している。

まず、スタンダードでは、フロントグリルに複数の丸穴を開けたようなデザインを採用し、先代モデル同様の親しみやすい顔つきに、シンプル家電のような清潔感も加味している。また、ヘッドライトには、リング状のLEDライトを一体式から上下2分割式に変更。ヘッドライト全体を人の「瞳」を思わせるデザインにしたほか、昼間に自車の存在を周囲に知らせるDRL(デイタイムランニングライト)、夜間の被視認性を向上させるポジションランプ、右左折時のウインカーといったマルチファンクション機能を持たせている。

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