「パワハラ上司」巧妙な3大"陰湿攻撃"と回避法 「悪くない部下」をじわじわと追い込む蟻地獄
東洋経済オンライン / 2024年2月19日 11時20分
【陰湿攻撃③】「名言」を引用する
最後はやたらと「名言」を引用する上司です。
例としては「"仁義を通せ"と〇〇さんも言ってる」などとフィードバックの際に、ビジネス界の重鎮やエリートが自分の本の中やインタビューで使っている言葉をフィードバックで多用してくる上司にも注意です。
もちろん、ちゃんとフィードバックに適した場合の引用は問題ありませんが、引用を多用するときは、実は自分の主張やワガママを通すために、名言を都合よく解釈して、隠れ蓑にして陰湿化している可能性があります。
例えば、「仁義を通せ」という話をしてくるけど、よくよく話を紐解いていくと、「おれに話を通してからにしろ」という実に女々しいパターンもあります(もちろん本当に上司に話を通したほうがいいケースもあります)。
何に対してのフィードバックなのか、ロジックが飛躍してないか、しっかり見極める必要があります。
私はいちビジネスパーソンとしても、プロの人事コンサルタントとしても、基本的にこのような陰湿な攻撃をする上司からは逃げていい、関わらなくていいというスタンスでいます。
せっかくなので、少し私の話をさせてください。
「陰湿上司」に、どう対応すればいい?
私も同じように私のことを雑に扱い、立場を利用して陰湿な行動をしてくるいわゆる「苦手な人」に悩んでいました。
ただ、あることに気づきました。
私は、「相手に嫌われることを恐れていました」が、私にも「相手を嫌う権利がある」ということです。
そこに気づいた日から私は、苦手なAさんに対して3つのことをやめることにしました。
【やめたこと①】愛想笑いをすること
場を和ますためにヘラヘラとすることを一切やめました。むしろ、Aさんがこちらに向けているのと同等の表情をすることにしました。
【やめたこと②】業務以外の雑談をすること
業務に必要ではないことは一切話すのをやめました。
端的に要点だけを話し結論が出たらすぐにその場を去るようにしました。
【やめたこと③】フィードバックをちゃんと聞くこと
今まではフィードバックに対してメモなどをしていましたが、一切やめて「ありがとうございます」という言葉だけとし、 何を言われても「ありがとうございます」の一点張りで右から左へと受け流しました。
この3つを実施し続けたことで、苦手なAさんに2段階の変化が表れました。
まず1段階目の変化は、フィードバックへの「ありがとうございます」の言葉に対して、Aさんから「話聞いてる?」という追及するようなフィードバックがあるようになりました。 そのフィードバックに対しても「ありがとうございます」と返し続けました。
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