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ホンダ新「CR-V」日本導入、燃料電池車だけの訳 水素+プラグイン充電機能を持った新型SUV登場

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 11時30分

6代目CR-Vは、前述のとおり日本未導入ながらが北米で販売されている車種だが、燃料電池車となるCR-V e:FCEVは世界初公開となるモデルだ。ちなみに2023年11月に開催された「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE 第7戦 S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」の会場に、新型CR-VのFCEVが展示されたが、こちらはあくまでコンセプトモデルで、市販モデルとしての公開は今回が世界初という話だった。

また、現在販売されているFCEVは、トヨタの「MIRAI」や「クラウン(セダン)」などのセダンモデルが中心で法人ユース主体と言えるが、CR-V e:FCEVはSUVをベースにすることで個人ユーザーのニーズにも応える商品となっている。さらにFCEVの場合は、水素ステーションを探すのに苦労することも多いが、CR-V e:FCEVはプラグインハイブリッド車のように外部から充電可能になっていることも特筆すべき点だろう。

ちなみに水素による発電に加え、プラグイン充電機能を備えた燃料電池車は日本メーカーでは初の試みとなる。これにより、燃料電池車の課題だった水素充填と、BEV(バッテリー式電気自動車)等の走行可能距離の短さというデメリットをカバーし、利便性を高めているのだ。ちなみに水素充填1回あたり走行可能距離は600km以上、EV走行可能距離は60km以上となる見込みだ。

また、水素のタンクについては後部座席下とラゲージスペースに計2本搭載し、内容量などは非公開ながら約3分とガソリンと変わらない充填時間となっているとのこと。この充填時間は、2021年に生産終了したホンダの燃料電池車「クラリティ フューエル セル」と同等となる。

ただし、GMと共同開発した新型の燃料電池システムは、クラリティ フューエル セルに搭載されていたものより、白金使用量やセル数などを削減し、コストを1/3、耐久性を2倍、さらに耐低温性なども大幅に向上させているとのこと。さらにパワーユニットの一体化により、システム全体の小型軽量化にも成功しているという話だ。

これによってベースになる6代目CR-Vのエンジンマウントをそのまま流用でき、コスト削減を可能にしている。今回はあくまで技術説明のみで、試乗はできなかったが、振動や騒音についてもクラリティ フューエル セルから大幅に低減し、上質な走りも実現していると説明された。

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