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ホンダ新「CR-V」日本導入、燃料電池車だけの訳 水素+プラグイン充電機能を持った新型SUV登場

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 11時30分

インテリアに関しては、水平基調のダッシュボードに、現行シビックなどでも用いられているハニカムメッシュパネルの採用など、基本的には北米仕様と同様となる。ただし、CR-V e:FCEVでは、環境に配慮したバイオ合皮をシートに採用し、サスティナブルな素材を盛り込んでいるところなどが異なる。さらに12個のBOSE高性能スピーカーも標準装備となる見込みだ。

また、大きな水素タンクを搭載するFCEVの場合、気になるのが居住性だろう。CR-V e:FCEVは、後席とラゲージスペースの下部に水素タンクを搭載しており、前席に関しては北米仕様のガソリン車/ハイブリッド車と同じシートポジションとなる。後席についても多少シートポジションは上がっているが、それでも十分なヘッドクリアランスが確保されていた。このあたりは、セダンではなく、背の高いSUVがベースなので空間を確保しやすいというメリットもあるだろう。

また、ラゲージスペースは、水素タンクがあるため、かなり制約を受けている印象で、大きな段差が生まれている。ただ、高さを変えられるフレキシブルボードをラゲージスペース後方に設定し、うまく段差を活用した設計が印象的だった。

例えば、フレキシブルボードを下段に設置すれば、十分な高さが確保できるので大きな荷物も積みやすい。また、フレキシブルボードを上段に設置した場合は、ベビーカーのような大きな荷物も載せられるという話だった。さらにフレキシブルボードを下段にすれば、トノカバーのようにもなるので下段の荷物の目隠しにも使える。

また、リアシートは6:4分割で可倒式になり、シートを倒すことでフラットな荷室も作れるので長尺物も積みやすい。ちなみにフレキシブルボードは、かなり頑丈に作られているそうで、上段に設置すれば簡易ベッドとしても使えそうな雰囲気だった。後述するが、CR-V e:FCEVは給電も可能なので、最近流行りの車中泊仕様としても面白いベース車に感じた。後席を倒し、フレキシブルボードを上段に取り付ければ、比較的フラットなベッドキットのような形状になり、SUVながら大人が十分に横になれるスペースが生まれるし、下段に荷物も収納できて便利そうだ。

外部給電機能も充実

最後に外部給電機能だ。CR-V e:FCEVでは、車内の12V電源やUSB電源のほか、左フロントフェンダー部に普通充電と外部給電に対応したAC充給電口、ラゲージスペースに高出力外部給電に対応したDC給電口がある。

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