年に4000万円稼ぐ男性に近づく婚活女性の「熱量」 「好条件なのに結婚できない」男女は少なくない
東洋経済オンライン / 2024年2月29日 13時0分
その理由をこう述べた。
「忙しい中、何とか休みを取ってデートをしようと試みました。でも、直前にならないと、どうしてもスケジュールが調整できなかった。それに対して彼女は、“自分のことを雑に扱うようになった”と思ったようです」
12月は、時間的に余裕のあったてつろうが、りょうこの指定してきた日程に合わせ、彼女が行きたいといったレストランを予約していた。
「こちらはやっと時間調整をしたのに、僕が直前に出した日程だと気に食わない。“その日は予定が入っています”とけんもほろろで、別日を出してくる。ランチを終えて仕事場に戻りたかったから、職場の近くのレストランを打診したら、それはスルーして、『お店は、こちらに行きたいです』と、けっこういい値段のするレストランを提案してきたんです」
てつろうの提案は、ことごとく却下されたという。
「自分の望みを叶えてくれる、イコール、それだけ自分のことを大切にしている、と思っているんじゃないですかね。かぐや姫じゃあるまいし。無理難題な要求を言って、それを叶えてくれる男を選ぼうとしている気がしました。確かにあの美貌ですから、若いときはそれが通ったかもしれないけれど、もう38ですよ。男にいつまでもチヤホヤされると思ったら大違いだし、あんな女性と結婚したら先が思いやられますよ」
かなり頭に来ていたのか、言葉も辛辣だった。そして、この2人は交際終了となった。
4000万円稼ぐ男性の「困難」
たかゆき(54歳、仮名)は、年収4000万円の自営業のバツイチだった。20代の頃、若くして結婚。仕事の業績も右肩上がりで、順調に業績を伸ばしていたのだが、リーマンショックで大打撃を受けた。
その後はなりふり構わず事業を立て直すことに必死になったという。しかし、資金繰りに四苦八苦していたときに夫婦仲は冷えていき、それが離婚につながった。
業績が回復した頃には、40代半ばを過ぎていた。気持ちにも余裕ができたので再婚を考えるようになったのだが、普通の生活ではなかなかいい出会はない。そこで、結婚相談所での婚活をスタートさせることにした。
結婚したい一番の理由は、「子どもがほしい」からだった。
一般的にいえば、50代半ばの男性が子どもを授かれる年齢女性と結婚するにはとても難しい。だが、たかゆきは年収が飛び抜けて高かったので、30代後半の女性ともなんとかお見合いを組むことができていた。
ところが、いくつかのお見合いを終え、何人かの女性と交際をした後に、たかゆきがこんな感想をもらした。
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