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年に4000万円稼ぐ男性に近づく婚活女性の「熱量」 「好条件なのに結婚できない」男女は少なくない

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 13時0分

「ケチるつもりはないのだけれど、交際に入ると皆さんが、食事をするのに高級店ばかりを指定してくる」

その理由はこうだった。

「僕はごく普通の家に生まれ育って、1代でここまで築き上げた。それこそどん底を経験したときは、食費をできるだけ切り詰めた。僕にとったら、回転寿司も高級寿司も同じ寿司なんですよ。味が一緒とはいわないけれど、寿司に3万円、4万円払うのはもったいないと思ってしまうんです」

先日交際に入ったきみえ(39歳、仮名)も、最初に指定してきたのは、1人2万円の鉄板焼きのお店だったという。

その食事をしながら、たかゆきはきみえに言った。

「目の前でシェフが焼いてくれる天板焼きのお店に来たのは、久しぶりですよ。この間、今仕事をしているクライアントさんに、フレンチの○○に連れていっていただいて、ご馳走になったのだけれど、とても有名なお店だそうですね。食に興味がない僕にとっては、ファミレスで十分だったんですけどね」

(だから、こんな高級鉄板焼き店で食事をする意味はない)と皮肉ったつもりだったのだが、それを聞いた、きみえの声が色めきたった。

「○○に行ったんですか? 私、一度あそこで食事をしてみたかったんです!」

それを聞いて、「じゃあ、今度機会があったら行ってみますか」と、軽い気持ちで言ってしまった。

すると、翌日には「○○には、いつ行きますか?」というLINEが来た。「私は、時間も予定も合わせられると思います」。

高級フレンチ「行きたい!」

なんだかあまりいい気持ちがせず、「今、仕事が立て込んでいるので、またご連絡を入れますね」と流すような内容を返信したところ、そこから毎日のように、「お仕事はいかがですか? 落ち着いたら○○にぜひ行きましょう」と、LINEが来るようになったという。

たかゆきは、筆者に言った。

「僕に会いたいのか、○○に行きたいのか。"行きたい圧"がすごくって、なんだかうんざりしてきました」

結局、次のデートはきみえのリクエストを無視して、「こちらのお店を予約したので、行きましょう」と、平均的な値段のお店を伝えたという。そこにやってきたきみえは、終始不機嫌で、そのデートが終わったあとに彼女から交際終了が来た。

「僕も交際終了を出そうと思っていたので、ちょうどよかったです」

たかゆきは、ホッとしたような声で筆者に言った。

さえ(35歳、仮名)が見合いし、交際に入った、たかひさ(47歳、仮名)は、開業医だった。

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